最後はやっぱり花火だよね

最後はやっぱり花火だよね

日本の夏と言えば花火、ですよね〜。
日本にいた1ヶ月の間に花火大会がいくつかあったものの(岐阜は結構花火大会が多い)それどころじゃない実家では当然夜にある花火大会には出かけられず、なんとなく不完全燃焼的な気持ちで過ごしておりましたSean&ワタクシ。
しかし、実家から約2kmほどのところを流れる木曽川で毎年9日間連チャンで木曽川ロングラン花火というのがありまして、これは正確には8月1日から9日まで、本チャンの10日の納涼花火大会まで毎晩8時10分前から10分間花火を上げるというものなのである。
今年はこんな感じのフライヤー

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なにしろ近いので多少の障害物があっても実家のベランダからそこそこ見えるので去年もSeanと一緒におお〜なんて観ておりました。去年は岐阜の有名な花火大会を見てたので感動もそれほどではなかったものの、今年はコレを逃すと花火大会らしきものは観られずじまいとなってしまうのでたった10分間でも期待して待っておりました。
が、しかし。この8月1日からの週がま〜毎日のように夕方になると夕立でゲリラ豪雨みたいなのがドバ〜っと降りまして。ワタクシたちがブリュッセルに発つのは4日なのでチャンスは3回。そのうちの1回は中止、もう1回はあまりの豪雨で中止するだろうと思ってたらまんまと打ち上げしちゃったので見逃した、というね。だって、この花火、川の中州というか船から打ち上げるので夕立で水位が上がって流れが急なところでやるなんて危険なことするとは思わないでしょ?それがですね、主催者は夕立をものともせず決行しちゃったため見逃してしまったという次第。
8月3日の夕方、いよいよ翌日の早朝には出発という最終日、それまでそこそこ良いお天気だったのがまたしてもゴゴゴゴゴとにわかに暗くなってきまして、夕立が始まった。しかも今回は雷のおまけ付き。でもってその雷がやたら強烈だったのである。時は夕方6時、ワタクシが夕ご飯のきのこパスタを作っている最中

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コレです。美味しかったけど。
ピカッゴロゴロとかなりの頻度で雷が鳴っていたと思ったらパンッと爆発でもしたようなものすごい音がしていきなり停電。Seanはあまりの音にテーブルの下に隠れるほどで(雷による停電ってものを体験したことがないんだけど、テーブルの下に隠れるってのは本能なんだろうか)すぐ近くに落ちたのは確実。外はそりゃもうすごい雨で雷も鳴ってるしでいや〜これはしばらく停電続くよね〜ご飯いつ食べられるんだろうね〜などと母とSeanと話しているところに、ドンドン、ドンドンとドアを叩く音が。TVつけてないから普段だったら気づかないのがし〜んとしてるからよく聞こえるのだね。
こんな雷の日に一体誰だいと玄関に向かうとドアの向こうにずぶ濡れになった少年が立っておりました。おおこれは一体!とドアを開けるとこの少年「雷がすごくて家に帰れなくなってしまったので雨宿りさせていただいてもいいですか?」と。まあこんな時でも礼儀正しいのねと感心している場合じゃないんだけど、それはまあしつけのよく行き届いた少年でして、あまりにずぶ濡れな上にブルブル震えていたのですぐに家の中に入れてタオルで身体を拭くようにと勧めましたよ。そしたらですね、この少年(中学1年生だって)、友達と自転車で市民プールに行ったあと少し遊んで帰ろうとしたらものすごい雨になって雷がすぐ近くでなったので怖くなって家に駆け込んだんだそうだ。キミ、ウチに駆け込んだのは良いんだけど自転車はどうしたのと聞けば、ウチの駐車スペースに駐めました、と。いや〜雷がなったら自転車はそこらにほっぽって逃げるのがお約束でしょうよ。良く雷にやられなかったよね〜と驚きましたよ。実家のすぐ目と鼻の先にはSeanが体験入学をしてた小学校があって、小学校なだけに避雷針がしっかり立っておりますし、山の方にも避雷針が立ってるとあって、そりゃもう危ないことこの上なし。いや危なかったね〜と少年を雨が小降りになるまで雨宿りさせてあげ、携帯を持っていないというのでそりゃお母さん心配してるよね、と雨脚が多少弱くなったところで彼の自転車をウチの駐車スペースに置きっぱなしにして車で送り届けることに。そしたら途中で「あ、あれお母さんの車みたいです」と少年。その通り彼のお母さんが心配して探していた模様。いや良かったよね、とこの件は一件落着いたしました。よい子の皆さん雷の時は自転車は放置ですぞ。
さて、実家に帰ってきてもなかなか停電は回復しない様子で、これでは夕ご飯も作れないしどうするかと頭をひねったワタクシ、3日程前に花火セットを買って夕立のせいでそのままになってたのを最後の晩にやろうと思ってたんだっけと思い出した。花火は持って帰れないからやるしかないよね、と雨も止みそうだし玄関前でやろうということでSeanとミニ花火大会

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それなりに楽しいのだ。
と、こんな風に花火を楽しんでいたらお向かいのお宅に電気が灯っているではないの。おお停電回復したんだね!と即効で家に入ってヒューズを見てみるとでっかいつまみが一つだけガッツリ落ちておりましたのでガシっと戻したらめでたく電気点灯。どうですかね、1時間以上は停電してたでしょうかね。ブリュッセルでは雷で停電なんて言うものを経験したことがなかったので(ヒューズの具合がおかしくて電気が一部点かない、なんてのは良くありますが)ちょっと焦りましたわ。急ぎできのこのパスタを作りお腹好かせてたSeanと母とやっと夕食できたのであった。
後片付けをしつつ、みんなで「いや〜いくらなんでもこの夕立じゃもう犬山の花火もないよね〜」と話しておりましたら遠くの方からポン、ポンと花火が上がる音がするではないの。おっと花火始まったよ!とカメラひっつかんで慌ててみんなで2階のベランダへ行くと

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花火だ〜♪
ちょっと〜花火大会の主催者ったら根性だよね〜スゴいよね〜とみんなで感心しながら遠くに上がる花火を眺めておりました

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ちゃんとスターマイン的なものもあるんです。(こんなショボいのばっかりじゃなくてちゃんとしたのもあったの)
でもね、これで最後かと思うとなんとなく切なくて写真はそこそこに一生懸命花火に集中して見てたので綺麗な写真は撮れずじまい。でも目にはしっかりと焼き付けました。しかし、あのものすごいゲリラ豪雨の後の木曽川なんて普段から流れがわりと急なだけにそりゃもう危ない感じだったんじゃないかと想像するんですが花火師の皆さん大変だったんじゃないだろうか。さすがプロだよね〜と関心しましたです。しかも時間キッチリに始まって時間通りに終了するというね。う〜ん、日本人よのぉ〜。
そんなわけで、ギリギリではありましたが花火も観れて、花火もやって(花火見た後も続きをやって〆)Seanの日本の夏は終了したのでありました。

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Comments:3

  1. Qママさん、コメントありがとうございます!
    ハイ、すったもんだありました・・・(泣)一人息子がまだ9歳なので思い切って日本に長期で帰るということが難しくて、色々と考えてしまいます。海外に生活の基盤があるということは日本をある程度あきらめるという気持ちにならないと難しいんでしょうか・・・。こちらで結婚されお子さんのいるママたちの意見を聞くとやっぱり難しいという意見が多くて、みなさん同じようなジレンマを抱えてるんだな〜と思ってしまいました。

  2. ごめんなさい、何も書かないと匿名となってしまうのですね。
    モンパルナスのQ太郎ママでした。

  3. こんにちは。
    7月に帰省されてたのですね。色々あったみたいですが、こうやって最後には花火も見れて良かったですね。
    ご家族のことは離れてると心配ですが、何も出来ないもどかしさみたいなのもありますよね。お気持ちがとても分かります。

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