有言実行

2021/06/13Bruxelles.Comments: 0

ワタクシ、父の葬儀で日本に戻っている間に実家の庭をすんごい勢いできれいにいたしました。
そしてその仕上げとして庭木の剪定を業者にお願いしたところがとんでもない虎刈りにされてしまったという経緯はブログを見てくださってる皆さんは憶えていらっしゃるかもしれませんね？

これはその後日談ざんす。
このとき、ワタクシこの金木犀の有様にひどく心を痛めまして、この虎刈りをやらかした業者さん（Benry）にやっちゃったものはもう元に戻らないがせめて母に謝ってくれと訴えたところ、彼は非常に申し訳無さそうに「お母様にお詫びに伺います」と約束して帰っていきました。そして母が帰宅した日に約束通り訪ねてきたこの業者さんは御香典代わりのお線香の包を持参して平謝りに母に謝ってくれまして。そして、きちんと葉が元通りになって花がつくまで定点観測して写真付きでご報告いたしますとさらなる約束をして帰っていったのでありました。
まあ、ワタクシの母も金木犀の惨状を見て口があんぐり状態になりまして「あれはないわねえ」と何度も口にしていたんですが、日にちが経てばきっと忘れちゃうだろうと思いきや業者さんが来た日もしっかり憶えてて、しかもボケてるだけに会話の最中に同じことを何度も繰り返しちゃうというエンドレス攻撃でさぞかし業者さんも申し訳なく思ったんではないかと。
業者さんはこの日の後に再度訪問してくださって、金木犀の切断部分に成長促進剤を塗り込んで、木の生えている地面にもなにやら溶剤を散布して行かれるという、まあ至れり尽くせりのアフターケア。ワタクシもこれで少しでも葉が生えて見栄えも多少は良くなるといいんだけどと実家を後にするときに金木犀を撫でながらお別れをしたのでありました。
そして昨日、この業者さんからメールが届きまして。どうやら彼は約束通り実家まで出向いて外側から金木犀の様子を写真撮影してきてくれた模様

おお〜なんか葉が生えてるじゃないの。
まだスカスカしてはいるものの、これはなかなかの成長っぷりなんじゃないか。
だってコレだったんだから

ああ何度見ても悲しいわ。
もしかしたらこの夏の暑さでぐんぐん成長して多少はこんもりするんじゃないかと期待してるワタクシですが。
いや〜それにしても自然界の力ってのはスゴイざんすね。あれだけざっくざくに虎刈りにされても2ヶ月くらいでここまで回復してくるとは。それと、ワタクシが感心しちゃったのはこの業者さんがちゃんと約束を守って実家に出向いて写真を撮って報告をしてくれたことざんす。日頃ベルギー人たちの口ばっかりでいい加減な仕事っぷりに慣れきっちゃてっるんで、こういう口約束をきっちり守ってくれるとは正直あまり期待してなかったのだ。それが有言実行、ちゃんと約束を果たしてくれたことにある意味感動しちゃったワタクシです。ベルギーの有言不実行の業者どもに爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいざんす。
業者さんの話では、秋の金木犀が咲く時期にまた様子を見に行って写真を送りますとのことだったので、楽しみに待ちたいと思っております。