20歳の高校生、落第の危機

毎日雨でまるで梅雨のようですブリュッセル。明日は補習校のスポーツデー(運動会)なんだけどお天気になるだろうか。これまで一度も降られたことがないので明日も雨は降ってほしくないと思っておりますが(見るほうが大変なのでね)。
さて、欧米の学校では6月が年度末。ここブリュッセルでも期末試験の真っ最中。小学校はどちらかと言うとユルめに、でもそれなりにテストが連日あるようですが、それが中高になるとかなり真剣さの度合いがぐっと増す。なんでかって言うと落第がありますのでね。ベルギーでは結構落第は普通に幼稚園からありまして、先生が父兄を呼んで相談した上で父兄の方もハイ、じゃ落第でお願いしますとなるらしい。っていうかこっちの人たちってあまり落第しても落ち込まないみたいなんですね。これが日本だったらそれこそハラキリもんのショックというか就職に影響しちゃう〜ガクガク、みたいな感じになりそうですが、こちらは落第が当たり前の風潮なので、むしろ勉強が分からないまま進級して落ちこぼれるよりはもう一回しっかりやって自分で納得した上で進級したいと子供自らダブったりするらしいです。なんて話を聞いて、ふ〜んそうなの〜などと感心はしたものの自分の息子が落第したりしたらやっぱりショックだよな〜と落第慣れしていない日本人のワタクシは思うのである。
そんな落第事情のベルギー、去年末だったか今年に入ってだかはもう忘れちゃいましたが、ある日Paulに電話が入った。その電話はワタクシが取ったんですが聞いたことのない女性からでPaulさんお願いしますというので、ハイハイなんだろうね〜と思っていたところ、なんでもこの女性はPaulの足の角質取り(こちらではpédicure – ペディキュールと言う立派な職業である)をしてくれていたそうで、ま〜あのPaulのひどいタコだらけ&ひび割れしまくりの醜い足をお世話してたんだね〜などと感心しつつ話を聞いてみれば、彼女の息子が落第しそうなので勉強を見て欲しいというリクエストだった。別に断る理由もないしお小遣い稼ぎにもなるし軽く引き受けることにしたPaulではあったんですが、この息子とやらがsecondaire – スゴンデール、つまり中等部の5年生で1回、6年生つまり最終学年で1回落第しておりまして、このままで行くとまたしても落第してしまう恐れがあるということでなんとかしてくれと泣きついてきたという。いや〜落第1回ならまだしも2回でもしかすると3回目もありうるなんてちょっとスゴクないか。一体どうやったらそんなに落第を繰り返せるのであろうかと頭を捻ってしまうんだけど、母親曰く、ウチの息子はバカじゃないんだけど(まあかわいい息子だしバカだとは思いたくはないだろうけどね)どういうわけか試験に落ちてしまう、と。ねえ、お母さん、それはアナタの息子がちゃんと真面目に勉強してないからなんじゃないですかね?まあ、バカとは言いはしませんけども(笑)。この息子2回落第して現在20歳。これでまた落第したら21歳の高3ってことになるんですけど、いくらなんでもそれはないでしょうよ。
しかし本人は卒業して大学にも行きたいらしく、親の頼みではあるにせよPaulにカテキョしてもらいながら頑張ることになった。毎回1時間半から2時間で何科なんだかよく分かんないけど(Paulは高校で経済学関係とIT関連を教えております)Paulの守備範囲の学科を週に1回から2週間に1回のペースでお勉強。そして期末試験のシーズンになりもうレッスンもないよね〜なんて言っていた矢先、先日その20歳の息子から電話が。どうしたんだろうね〜またエキストラで勉強見てもらいたいのかしらん、などと思っていたところ、どうやら試験の方の出来はまあまあだったらしいのだがあろうことか出席日数が足りないということで修了証がもらえない恐れありという。それってまた落第ってことよね・・・。またなんでそんなことに?あんだけカテキョについて勉強してたってのに?と聞けば、この息子クン、病気で長期欠席をしていた時期があったらしく、こともあろうに医師の証明書を提出しておらず無断欠席扱いとなってしまったとのこと。こちらのsecondaireでは20日間(半日計算)以上授業を欠席するとelève libre(ううむこれはなんと訳したもんだろうか・・・資格喪失した学生とでも言うんでしょうかね)扱いとなり修了証をもらえないそうな。
しかしね〜、キミもう20歳なんでしょ?このくらいのことは常識で分かりそうなもんですけどね。落第するかしないかの崖っぷちでそういうヘマはしちゃイカンよ。それにしても親も親だよね〜と思ったりしてね。だって、小学校の時に病気で3日以上休むときはお医者さんの証明書を提出してくださいと言われてるはずなので、自分の息子が病気で家に何日もいたら証明書出したの?くらい聞かないかな〜。
この電話を受けたPaulはちょっとガックリしたみたいでしたが、まあそれも分かるよな・・・と。テストで失敗したんならまだ話はわかるけどこんなアホみたいなミスのせいでディプロームがもらえないなんて、一体これまで何やって来たんだかって話ですわ。どうなるのかはまだ分かりませんが、Paulにお願いしてきた時彼の両親はもう1回落第するようなことだけは避けたいと言ってたらしいのでお気の毒。
このelève libreって言う言葉を探してたらまんまタイトルの映画があったのでちょっとご紹介しておきますね。英語のタイトルはPrivate Lessons。プライベートレッスンってなんかいやらしげな雰囲気が漂いますが(あのシルヴィア・クリステルのとは別物)、どうなんだろうか。ワタクシは観たことがないんですが予告編を見る限りではなにやら切実な感じではありますな・・・。


調べてみたら、ベルギーは義務教育は12年間、つまり6歳から18歳までだそうです(詳しくはこちら)。知らなかったわ〜。厳しいのね、ベルギーって。そうか〜それで落第してもなんでも卒業はしないといけないわけね。それでも近年は国の予算の関係上以前よりは落第は少なくなったらしいって聞いていただけに、こういう話が身近にあると結構身につまされますね。
この20歳(実は7月で21歳らしい)の兄ちゃん、また落第しちゃったらっていうか学生の資格喪失だと落第よりまずい状況になっちゃうような気がするんだけど、どうするんだろう。他人事ながら気になる・・・。Sean、こんな風にならないように今からピシっとやらないといけませんぞ。

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