EGOÏSTE
さて、ワタクシがParisでどうしても購入したかったものの2つ目とは。
これです
EGOÏSTE。
こちらTome Ⅰとなってますので勿論Tome Ⅱもありまして
このモノクロ豪華2冊組の雑誌(フランス語ではjournalとなってまして新聞・雑誌扱いですね)がど〜しても欲しかったのである。堂々の40cmx30cm厚さ1cm以上の2冊組、しかも紙が分厚くて普通の雑誌とは一線を画すもはや雑誌というよりアート本。いやこれは重いですわ。これがフツーにKioskで売られているんである。発行者のこれは雑誌であるというスタンスは昔から変わってないですね。でもお値段は35ユーロで雑誌としては高価な部類なのでホイホイと売れる類の雑誌ではないのは明らかですが。
それにしてもParis中のKioskで売られてるとは言え、既に発売は1月23日でいくら誰もが買う雑誌ではないにしてもそろそろヤバいよな〜とドキドキしておりました。なにしろこの雑誌、超不定期発行ゆえカルチャー系の情報に目を光らせてないと見逃してしまう恐れがある。勿論ブリュッセルでも書店で39ユーロで買える(さすがにKioskでは売ってない)んですが、これまで発売されるとParisでいつも買ってるだけにやっぱりParisで買いたい。Parisに着いて展示会場に向かう道すがらだいたい目星の付いているKioskをチラチラと覗くも売ってない。おまけに日曜日だから取り扱いのあるColetteとかは閉まってる(後日見たらもう置いてなかった)。さてどうするか、仕方ないからブリュッセルで買うしかないかしらと思っているうちに展示会へ。そしたらですね、バイヤーさんとの待ち合わせのスタンドに急いでいるところふとMaraisでもオシャレで有名なOfrという書店が出店を出しているのが目についた。でもってワタクシの目は速攻でEgoïsteを捉えたのであった。いや、こういう時ってワタクシ超目ざといの。一瞬通り過ぎたものの、いや、ここで逃したらもうParisでは買えぬかも知れぬと思い直し、おもむろに掴んで店番のお兄ちゃんに「これください」と手渡していたワタクシでした。
そんなわけでこの2−3キロはあろうかという雑誌を持ち歩いて展示会場を回ったワタクシでした。いや、重かった。重いって最終日の方がもっと重かったですわ。こういうことを想定してミニマムに準備したとは言えそれでも着替えやら洗面道具やらもろもろが入ったバックパックにさらにこれを入れて歩くってのは、ええ、気分は楢山節考の母を背負った息子の気分でした(笑)。
そんな思いをして持ち帰ったEgoïste、いや〜良いわ〜・・・。
毎回メインでフィーチャーされるフォトグラファーがいるのですが、今回は(も)Paolo Roversi。モノクロの絵がやっぱり美しいですね。お気に入りのCate Blanchettもさすがに美しくてああ素敵・・・。
このEgoïste、何がスゴいって広告も全てこの雑誌のための撮り下ろしのエクスクルーシヴ。しかも半端じゃない面々が撮ってる広告なのです。これも昔から変わらず。
ワタクシが初めてこの雑誌を見たのは初めてParisに住んでた時の終わりの方ですかね(1992年)。そのころに購入したのがNo.12でして
今は亡きRichard Avedonが撮影した歌手として絶賛売り出し中だったYannick Noah。躍動感溢れるいかにもAvedonらしいショットですが。しかしYannick Noah若いな〜。この号から2冊組になったんですが当時は200F(日本円が1F=20円強だったっけ)。あの頃でもやっぱり高かったわ・・・。
でもこの雑誌、超不定期発行で数年に一度何の予告もなくいきなりフッと発行されるので、もしや編集長のNicole Wisniak女史が気まぐれで出してるんじゃないかと思われるくらいなんですが、それでもワタクシのようなファンがいて次はいつ発行になるんだろうと首を長くして待っているわけです。最初に購入してから既に23年も経ってるのに今回までまだ5回しか発行されてないという、超レアな雑誌です。
そんなわけで初めて購入してからというもの、ワタクシ的には儀式のごとく毎回発行される度にParisでゲットしているのでありました。恐らくこのNo.12なんか古本のマーケットでは相当のプレミア付いてんだろうな〜なんて思いつつ、眺め直してはほくそ笑んでいるワタクシなのである。
(写真は全てEgoïsteサイトから拝借しました)
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