フレンチアルプスで起きたこと

フレンチアルプスで起きたこと

先日カンヌ映画祭終わりましたが。
ワタクシ今年こそはPalme d’Or – パルム・ドールは女性監督の作品が取ると思ってたんですが今年もやっぱり男性監督の作品でしたね。唯一ワタクシのお気に入りソフィア・コッポラがThe Beguiledで監督賞を取ったのがうれしかったですけども。なんでも、カンヌ映画祭は世界三大映画祭でも知名度はダントツなのに女性監督のパルム・ドールはジェーン・カンピオンの「ピアノ・レッスン」だけだそうな。そう言われてみればパルム・ドールで女性監督受賞って聞かないもんな〜。おフランスの映画界ってそんなにマッチョだったっけか・・・(ハリウッドほどじゃないという認識だったけど)。何はともあれ、ソフィアの「The Beguiled」は今からすんごく楽しみです💖
そのマッチョなカンヌ映画祭の今年のパルム・ドールはスウェーデンの監督リューベン・オストルンドの「The Square」に。受賞した時のやたらはじけてるのが印象的でしたが、この監督きっとオモロイ人なんだろうな〜と思いました。それを裏付けるのが彼の前作「フレンチアルプスで起きたこと」。


2014年の作なんですが公開された時は結構話題になってましたね〜。この「フレンチアルプスで起きたこと」、受賞記念ということなのか、今週Arteで放映されてワタクシ遅まきながら観てみました。自分でもこれをどうして観てなかったのか未だに不思議なんですが恐らくいつか観に行くか〜なんて言ってるうちにロードショー終わっちゃった、っていういつものパターンでしょうかね。これがね〜、いや面白かったですわ。なんというか北の方の国の人(イギリスとかベルギーも含めて)のジョークってわりとブラックだったりすると思うんですが(そう思うのはワタクシだけかしら)この映画も可笑しいんだけど映画の中ではちっとも可笑しい状況じゃなくて可笑しいのは観てる方だけっていうね。よくある本人が真剣になればなるほど見てる方は可笑しいっていうやつでしょうか。

この映画については既にあちこちでそれはもう語られているのでここではごく簡単に内容を書いておくと、仕事三昧のパパが家族サーヴィスで5日間のヴァカンスをフランスの高級スキーリゾート地で過ごすためにやって来てみれば人口雪崩に巻き込まれそうになったところ(実際は間一髪でセーフ)泡食ったパパが一人でスマホ片手に逃げ出して家族から大いに不信感を募らされてしまうというドラマ。
で、そのパパが最後の方で大泣きするんですが、これが涙が出ない嘘泣き(でも気持ちは泣きたいのか?)でそれがリゾートホテルの廊下でやらかすのをお掃除のおっさんがじ〜っと見てるのね(このおっさんが無表情でいい味出しとりました)。でもって運悪くロック解除がうまく出来なくて結局人払いしたのにこのおっさんに頼んで中に入れてもらえば子どもたちの前で今度は本泣きして子どもたちには同情され、ママは何なのよこれと思いつつ一緒にパパを慰めるの図が妙にツボで笑えました。
それと、ワタクシひじょ〜に気になったのがこの夫婦、嫁でもダンナでもどっちかが歯を磨いてるときに平気で後ろでおしっこするの(せめて大じゃないことを願う・笑)。まあどうにもこうにも我慢ならんっていうなら分かるんだけど、日常的にってのはどうなんだろうか(子供も家族が歯を磨いてるときにするんだな)。これって監督自身がそうなのかしらなどと想像したり。
ちなみに原題は「Turist – ツーリスト」


意外とフツーのタイトルですが、これがアメリカに行くと「Force Majeure(フォース・マジョール) – 不可抗力」


どういうわけかフランス語になるんですね。
その本場フランス語圏に行くと「Snow Theary – スノーセラピー」と英語になるという不思議な現象が起きております。


これはなんでしょうね、何か政治的なものでもあるんでしょうかね。その点行くと日本語タイトルの「フレンチアルプスで起きたこと」はなんとなくネタバレっぽいですが暗示的でヨロシイんじゃないかと。
新作の「The Square」もやっぱりブラック・コメディで風刺&皮肉たっぷりの作品らしいので期待したいと思っておりますが、果たして映画館に行くことはできるのかどうかが問題だったりしてね(笑)。

「フレンチアルプスで起きたこと」

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