ラボが来て泣けた・・・

ラボが来て泣けた・・・

ポリスの防犯アドバイザー氏の神対応でもしかしたらラボ(鑑識)が来てくれるかもしれぬというところまでこぎつけたワタクシ。
空き巣から48時間経ってもまだ犯行現場が生々しい寝室で寝起きするのって、なんというか犯人の痕跡が残ってるところで寝るのってやっぱり嫌な感じざんす。

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防犯アドバイザー氏が口を利いてくれたおかげでラボから電話が来るということになり、とにかく午前中今か今かと電話を待っておりましたら10時頃にスマホが鳴った!1コールで出てみると(笑)女性の声でラボのものですと。おお、あなたを待ってたのよ!彼女によると今Venderkindereにいるので我が家には20分くらいで行けると思うんだけど伺っても大丈夫ですかと。もう!そんな!伺っていただいて全然問題なしざんすよ!もうこれまでの経緯から来てもらえるのが信じられなくて、あのアドバイザー氏がマジで神としか思えなかったざんす。そして今か今かと待ち構えてたら本当に20分後にラボの女性がやって来まして、早速鑑識開始


お一人でした。
こうやってまず白いパウダーを刑事ドラマでお馴染みの丸い刷毛でポンポンとやって、その後で今度は黒いパウダーをはたいていくんだけど、彼女によると白いパウダーはベビーパウダーみたいなので拭き取るのは簡単なんだけど、汚したりすると大変なのは黒い方だそうで、なんでかって言うと黒いのはカーボンパウダーなんで、とにかくゴシゴシやっちゃダメ、掃除機も粉を吸い込むと壊れちゃうからかけるのNGなんだそうな。一応新聞紙で床をガードしてるんである程度はカバーされてるけどそれでも飛び散るんで、キッチンペーパーで寄せ集めて拭き取って残ってたら軽く水を含ませたキッチンペーパーで優しく拭き取るのがベストだそう。でも彼女は上手にやってくれたんでそんなにお掃除は大変じゃなかったですね。
彼女に調べてもらったのはまず入口のドアの表裏、納戸のドアの表側(開けた形跡があった)、リビングの壊された簡易金庫。パフパフしたところ、入口のドアの外側でうっすら指紋らしきものはあったものの、あまり鮮明じゃなかった様子。そしていよいよ犯行現場の寝室へ。
彼女の話だと指紋が取れるのはつるつるした表面じゃないと難しく、表面積が狭い・細いのはたとえツルツルしてても難しいとのこと。だからウチのタンスの取っ手とかは細くて取れないんですって。ってことはあの初動のポリスの兄ちゃんがワタクシが触ったからダメだとか言ってたけど、そもそもこの取っ手は指紋が取れなかったわけで、他のツルツルした場所で指紋取ればば良いんだから頭ごなしにラボは来ないって言うのはおかしいじゃないの。
タンスの表面にも彼女は白いパウダーをはたいてたけどどうやら指紋らしきものは取れなかった模様。で、ワタクシがつるつると言ったらこれはどうであろうとあの春慶塗の硯箱を見せたところ


出たっっ!
それらしき指紋が出ると彼女は四角く囲むんだけど、念の為ワタクシの人指指も押し当ててみて指紋のチェック(写真右側の斜めに消してあるのがワタクシの指紋)。彼女によると私の指紋とは違うみたいだと。どうやら犯人は薄い手袋をしていたみたいで、手袋してても指紋が透けて残るんですって。で、彼女「小さい指ですね。女性なんじゃないかな」って。確かにワタクシの指の大きさと大して違わない大きさ。念の為彼女はワタクシの指を全部見てみたんだけど「う〜ん、これはあなたのとは違うみたいですね」ということで、犯人の指紋が取れたのであった。
箱の裏にも


ガシッと持ったのか、割としっかり指紋が付いてる。
後の防犯アドバイザーとのアポで聞いたんだけど、空き巣の犯人の4分の3が女性なんだそう。どうしてかって言うと女性は男性より怪しまれない、バッグを持ってても変じゃない、最近のジプシーは身なりが一般人と変わらない、などなどの理由からなんだそうな。で、連れの男は外で見張ってて携帯でやり取りしてるんですって。コワ〜い。
結局ラボの彼女はこの箱のサイドについた指紋が薄いけど参考にはなるとテープで採取していきました。いや〜この指紋が出た瞬間はちょっと感動いたしました。なんなら心のなかでガッツポーズいたしましたわ。しかし手袋してても指紋がうつるってスゴいざんすね。そこらの安い手術用の手袋じゃ指紋は隠せないってことざんす。
そんなわけで指紋採取はこれにて終了。最後に彼女に初動のポリスがほんの10分程度しか見てくれず、しかもラボは来ないと邪険に扱われた話をしたら、彼女から衝撃の話を聞きましてね。彼女は「私は正直なので本当のことを言いますけど」と前置きして、彼女が我が家の空き巣のレポートを受けたのは火曜日の夕方(つまり防犯アドバイザー氏が連絡を入れた後)で、その書類にはラボに出向く必要なしと思わせるようなことが記してあって、実際に見せてくれました


この赤く囲んであるところに注目。
「被害者はそこら中触って痕跡は一切保存されていない」という文言にがっつりマーカーでマークされてるんざますよ。ちょっと〜これってどういうことなんざんすか?あんまりじゃありませんの。痕跡が一切保存されてないって、実際にちゃんと指紋取れたじゃないの。これを見て彼女も憤慨してました。確かに一日に少なくとも5件はこういう指紋採取で出向かなきゃいけないんだけど、決して無駄になることはないわけで、それを最初から必要ないと決めつけるのは間違ってると。こうやって指紋を採取できたところで犯人が捕まる可能性は極めて低いかもしれないけど、だからってじゃあ指紋取らなくてもいいかってことにはならないし、そのために自分たちはいるんだと。
ええ、彼女はプロフェッショナルでした。
そして、彼女が指紋を採取している間、電話がかかってきたんですが、それはあの防犯アドバイザーのオジサマで「どうですか、ラボは来ましたか?」と確認の電話をしてくれたんです。もうね、やっぱり彼は神ざんすよ・・・。ベルギー、いやフランスでもこんな対応をしてくれた人はワタクシの長い海外生活でも誰もいなかったざんす。
その防犯アドバイザー氏は次の日の約束したほぼ時間通りに部下と二人で我が家にやってきました。初めてお顔を拝見したオジサマは電話で聞いた声の通り優しそうな男性でした。部下の男性は見るからに柔道とかなんかやってそうな首がめっちゃぶっといガタイの良い人だったけど、初動できたチャラい兄ちゃんとは大違いでちゃんと人の話を利いてくれる良い人の様子であった。
まずはドアの防犯状況について色々と話しをしてくれたんですが、我が家のドアは恐らくこの建物ができたときからずっと変わってないような感じで(エレベーターと同じ体裁のドアで70年代かも)オートロックではあるものの、彼ら曰く「とてもシンプルでスタンダードな」ドアだそうで。で、このドアについてはうちはヴァカンスや1日中出かけるんじゃない限りバタンと閉めてオートロックで終了、みたいな感じが普通だったんですが、これはもう完全にNG。ええ、そうだよね、分かっております・・・(泣)。鍵を2階回して手動でも閉めなければ簡単に開けられるんですよ、と部下の男性が胸元から(何度も実演して使い込んだと思われる)下敷きの3分の1くらいの板を出して「私はプロじゃないから大きい音が出ちゃうかもしれませんがちょっとやってみますね」と実演を。ガタガタ、ガタガタと何度か板を差し込んで鍵の爪の下に入り込むようにして下から上にギコギコとズリ上げたらペッとドアが開いちゃいましたわ。アレですね、あのドラマとかで泥棒がクレジットカードでシコシコやってあっさり開けるってヤツざんすよ。しかしね、プロじゃない彼でも30秒かそれ以下で開けちゃえるんだからプロだったらあっという間なんじゃないだろうか。実際に目の当たりにしてちょっとショック受けました。ショックを受けたところで、ドアの状態を見聞したり(porte blindée – マルチロックシステムのついたドア – にした方が確実ですねとのこと)アラームを付けたほうが良い、なんなら嘘でも良いからステッカーぐらいは貼ったほうが良い、とか、スマホで管理できる監視カメラを付けるとか、色々防犯のアドバイスをしてくれました。こういう新しい設備を導入するにあたってコミューンから援助金がいくらか出るとか、耳寄りな情報ももれなく教えてくださったり、まあ至れり尽くせりのサービス。でもこういう情報とかアドバイスって空き巣に遭ってからしかもらえないのよね・・・残念ながら・・・。一通り犯行のおさらいもしてテーブルに着いて今回の空き巣の被害について話を聞いてもらうことになったんで、またワタクシはカクカクシカジカと説明をいたしました。でも彼らはじっと耳を傾けて、時には言葉を挟んだり質問したりしながらワタクシの話を聞いてくれたんですが、ワタクシが父が母に結婚記念日で贈った指輪を全部盗られてしまって、亡くなった父に申し訳なくてと父と母の話をしていたら涙がじんわりと出てきてしまってちょっと言葉が詰まってしまったんざます。そしたらあのチーフアドバイザーのオジサマが「マダム、アナタは決して何も悪くありません。本当にこれは運が悪かった。確かに思い出の品はなくなってしまったけれど、あなたのお父さんやお母さん、家族の思い出はずっとあなたの胸や記憶に残ってますよ。お父さんだってあなたのことを見てくれていますよ」と言ってくれましてね・・・。もうこれでワタクシ涙腺崩壊しちまいましたわ(号泣)。もう、なんて良い人なんであろうか。
そうは言っても、前の日にラボの鑑識が終わった後警察と保険屋に送るリストを作るために盗まれたものを全部確認したんだけど、ワタクシのジュエリーだけで(袋ごと、箱ごと中に入ってたのをゴッソリってのは一つと数えるとして)39点あったんです(ちなみにPaulが盗られたのは間抜けなことに身に着けてなかったChaumetの結婚指輪とワタクシがプレゼントしたヴィンテージのカフスボタンの2点)。で、その中に母の指輪2個、祖母の形見の指輪3個、母のパール2点、叔母の形見のパールなどなど家族のジュエリーが結構あって、これらは勿論領収書もないし、値段なんて分からないし、私が身に着けてる写真なんてほぼないに等しい(2つ3つはあったけど)。もうとにかくそういう形見系のものはぜ〜んぶやられて、これをハイそうですねと忘れるのにはやっぱりまだ時間が必要なワタクシざんす。
それと、ワタクシの38年物のRolexですが、アドバイザーのオジサマ曰く、Rolexはそんじょそこらの普通の時計じゃなくて、Rolexのオーバーホールは普通ならRolex社に送られてされることになり、その際にもし盗難届を出していたら、ある時その盗まれたRolexが送られてきて品番が照合されたらそこでRolexはその時計を差し押さえて元の持ち主に返還してくれるんだそうな。実際にちゃんと返還されたケースが何度もあるんだそうで、アポの後速攻でRolexに盗難届を提出いたしました。さ〜いつになることやら。ワタクシの目が黒いうちに戻ってくるだろうか・・・。
結局アドバイザーのお二人は1時間半かけてワタクシたちに色々なためになる情報を授けてくださったんですが、チーフアドバイザーのオジサマが今回の初動でやってきたポリスの兄ちゃんの言動について、ワタクシがいたく傷ついたと感じたらしく「話す内容は同じでも個々の警察官の物言いは様々で、今回のような言い方はやはり良くないのでお詫びします」と言ってくれました。更にそのせいでラボにレポートが提出されるのも後回しになってしまったし、ラボが来るのも遅くなったことも申し訳ないと。ラボの出動っていうのは決して必要ないなんてことはなくて、実際にあった話で、ベルギーで採取された指紋があったもののその時は結局犯人は捕まらず、でもその数年後にフランスで捕まった犯人の指紋がこのベルギーで採取された指紋と一致したことがあったんだそうな。だからたかが空き巣だと言って放置しないでちゃんと指紋を取るのは大事なことなんですとおっしゃった。でもね、そのときに彼は涙ぐんでる私を前に「マダム、実をいうと、本当はこの程度の案件では警察はここまでしないんです。でも電話であなたがあまりにも打ちひしがれていることが分かったので私はなんとかしてあげたいと思ったんです」って。も〜オジサマどうしてくれるの〜良い人すぎるざます〜!!!本当に、諦めないで負けずに何度でも訴えて良かったと思いますわ。勿論、ワタクシはこういう親切なアドバイザーの方にたまたま話を聞いてもらえたからかもしれないんだけど、でもやっぱり最後の最後まで絶対諦めないこと、これが大事ですね。皆さん、もし万が一空き巣に入られても絶対諦めないで食い下がってくださいませね。まだ保険屋とのアポも来週にはあってまだ終りが見えてないし、なかなか気持ち的には穏やかにはならないんだけど、このアドバイザーのオジサマのお陰で本当に少し救われた気がいたします。
さ〜来週は保険屋とのアポざんすよ〜!

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