ペストとコロナ
いきなり夏になったかのようなブリュッセル。
連日良いお天気でそりゃもうヨロシイんですが、朝はそれでも15度くらいなんでいきなり半袖で歩くのはちょっとね。だから昨日は皮のバイカーブルゾンにパシュミナのストールで家を出たんですが一生懸命歩くと汗ばむんですのね。いや、汗ばむどころか汗だくで脇汗、首汗、背中汗でTシャツがびっしょりになっちゃいましたわ。汗が冷えると寒いんでこんなことで風引いてコロナと思われちゃタマランということで本日は軽装にしてみました
首周りスッキリ、でも完全防備は変わらず。
だってね、Uccleは住宅街なんで道を歩くとジョガーに当たるのだ
時には前からも後ろからも横からもなんてことも。
でも、ジョガーは皆マスクしてないのだ。だからもしジョガーの気配を感じたらもう車道の方に思いっきり避けるしかないのである。スポーツ用のマスクって売ってないんだろうか。確かサイクリスト用のマスクはあると聞いたことがあるんだけど、プロ用なのかしらん。
こうしててくてくと歩いておりましたら軽装なのに暑くなってくるんですな、これが。そしてふうふう言いながら歩いてたら前方になにやら長蛇の列が
そして追い打ちをかけるようにジョガーまで・・・（泣）。
並んでる人々を見ると若人が多くて、しかも画材っぽいものを持ってる人が多い。ああそうかこれはSchleiperの列ね。昨日はこんな光景がなかったんで、どうやら今日からお店を開けるのかもしれぬ。でも、美大とか専門学校はお休みなんじゃなかったっけ。
この列にジョガーでサンドウィッチ状態になったワタクシ、仕方がないのでうつむいて足早に歩き去るしかなく。まあみなさんそれなりにマスクはしてたけど学生っぽい女子は友達同士でおしゃべりしてたりでマスクしてませんでしたね。
通行人も増えて来て、マスクしてない人が結構いるので週末なんかは一体どんな状況なんだろうかと想像するとちょっとコワい気がいたします。気をつけないと第2波が来ますぜ、皆の衆。
このコロナウイルスのパンデミックでアルベール・カミュのペストが今再読されてるそうですが、ワタクシ実は読んだことがないのである。
大まかな内容はダイジェストで読んだりしたことがあるので知ってはいるものの、実家に父の蔵書の古〜いのがあるんだけど読まずじまいで今思えば読んどけばよかったな〜と。原文で読む気にはちょっとならないんで（汗）今度実家に行ったら読んでみようと思っとります。ところでカミュはフランス人ですがフランス語の言い回しで「Elle est une peste!」っていうのがあるんですが、どうやらこれは「彼女ってほんと嫌な人よね！」みたいな意味で使うらしい。要はペストのように厄介で疫病神みたいなヤツという感じでしょうかね。まあペストという単語が女性名詞なんでこのフレーズを男性に向けて使うのかどうかはちょっと不明ですが、言い得て妙なりじゃないかと。
今はまさに現代のペストとも言うべきコロナウイルスが蔓延しているわけですが、そのうちヤな奴に対して「あいつはコロナみたいなやつだぜ！」なんて言うようになるんじゃないかと思ってますが、さて（既に言われてたりしてね）。
Schleiper
149, chaussée de Charleroi 1060 Bruxelles
tel: 02 541 05 41
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