翔んで埼玉

翔んで埼玉

皆さん、魔夜峰央をご存知でしょうか?
って言うより前に「パタリロ!」知ってます?って言うのが先かもしれぬ。
ワタクシ、小さい頃は漫画好きで小学校の頃は漫画家になりたい!などと戯言を吐かして当時多大な影響を受けたお隣の漫画家志望のお姉さんちに入り浸って彼女が作る同人誌(小学生で同人誌を作ってるってスゴクないか)に投稿しておりましたが、早々に自分には漫画の才能がないということに気づきまして(あ、でもハッタリ抜きで絵自体は上手だったんだが要はコマ割りやらネームやらが面倒でね)以降読む方に専念しておりました。その頃大好きだったのは花とゆめ。その前は王道の「りぼん」やら「別マ」なんかを読んでおりましたが、この「花とゆめ」が創刊されてからはメインは花ゆめに。なにしろあの「ガラスの仮面」とか「スケバン刑事」とかもう綺羅星のようなラインナップで毎回発売日にゲットしてはあっという間に読んでしまうという子供時代でありましたね。
そんな花ゆめに1978年から連載された「パタリロ!」がま〜面白くてね。しかも作者が男性でサラリとオヤジギャグを繰り出す(その頃はオヤジギャグなんて言葉はありませんでしたが)その作風にハマった中学生のワタクシでございました。
あのクックロビン音頭とか「♪だ〜れが殺したクックロ〜ビン♪」なんてのをパパンがパン、パパンがパンと手を打ちながら嬉々として踊ったりしていたものですわ(今思い起こせば結構恥ずかしい)。おそらくこれは当時人気番組だった「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」の電線音頭のヒットからの影響なんじゃないかな〜と思うんだけどどうだろうか。
で、そのパタリロ!の作者の魔夜峰央氏が埼玉は所沢に住んでいた頃に花ゆめの編集長と編集部長が至近距離に在住という劣悪なシチュエーションからのストレス発散により生み出された「翔んで埼玉」という作品がどうやら近年埼玉ディスりまくりの漫画として脚光を浴びているらしいという噂を聞きつけましてね。
しかもこの漫画、1982年初出というからもう34年前の作品なわけで、思い起こせばその頃はもう漫画熱が下火になった高校生、受験なんかも控えて花とゆめはもう買っていなかったワタクシ、当然のことながらこの漫画の存在は知らなかった。いや〜久しぶりの魔夜峰央の名前を見るにつけ懐かしさがこみ上げまして、この夏日本に里帰りした際にゲットいたしましたよ、この「翔んで埼玉」

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すごい表紙(笑)。
いや〜あまりの酷いディスり具合に埼玉県民怒んないかな〜と思ったらなんと埼玉県知事自らが「悪名は無名に優る」とコメントをされたらしい。そうね、どんな形にせよ話題になるのは悪くないもんね。この「翔んで埼玉」、宝島社のこのマンガがすごい!comicsのシリーズから出てるんですが、初版20万部から一気に3ヶ月で55万部売れたんだそうだ。
というワケで日本から帰ってきてしばらくお楽しみを温存してついに先日読んでみましたわ。
感想は、
「コラ!途中で終わってるやんけ!!」
ええ、まさかの3話未完結。ま〜これは不完全燃焼も甚だしいざますね。
この中途半端な終わり方は魔夜峰央氏が所沢から横浜に脱出しちゃったっていうそんだけのことらしいです。まあ、地元にいないとディスるテンションも上がらないよね〜。などと妙に納得しつつ、ちゃんとこのストーリーを完結させてくれという気持ちで悶々とするのはきっとワタクシだけではあるまい・・・。ま、いつか続きを描いてくれるようにじっと待つ身のワタクシなのである。

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「翔んで埼玉」は勿論初版本は古本市場でしか手に入らず(きっと今頃はプレミアついちゃってるね)現在はこの宝島社バージョン