Bekoが去り、Sam来る・・・

2023/03/02Bruxelles.Comments: 0

のどかな良いお天気が続いております、ブリュッセル。
日光が燦々と入るリビングはそりゃもう暖かいんですが、外に出るとやっぱりヒヤッと来るんですね。でももう3月になったんでやっぱり春らしさは感じる今日このごろ。日本はもう最高気温が20度近くまで上がる日もあったりで、今年の桜の開花は早いんじゃないかと思ったり。

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さて、我が家の冷蔵庫通称Bekoちゃんが1月30日から危篤状態だったというのはワタクシのブログでもお知らせしていた通り。

そして、2月14日のお修理のアポが流れて次のアポが24日しか取れないということになり、まさかの冷蔵庫なし生活が1ヶ月になろうかという我が家だったのであった。その間、この冷蔵庫の持ち主である大家さんとのやり取りなんかがあったんですが、これがね、要するに大家さんはお金を払いたくないってのがありありと見て取れるわけざんすよ。どうしても修理で済ませたいという雰囲気を察知したPaulが大家さんにこの冷蔵庫をいくらで購入したんですかとそれとなく聞いてみたところ、もともとの値段が400ユーロくらいという格安モデルだってのに更に安い299ユーロで購入したという。これはアレですね、型落ち品ってやつざんすね。それにしたって299ユーロってやけに安いんじゃないかと更にツッコミを入れたところ（こういうところはPaulも抜け目ない）冷蔵庫の後ろ側に傷があり〜の足が1個ない〜のと傷物だったということも判明。ま〜自分が使うんじゃんないからって一体どんだけケチるのとワタクシ大いに呆れました。で、その299ユーロで減価償却を弾いてみたところ購入して6年で、冷蔵庫の平均寿命が10年で1年あたりの平均値（？）が29.90ユーロとするならば現在のBekoちゃんの価値は119.60ユーロということになる。で、Paulがざっと見積もってみたところ修理人の出張費やら部品やら時間給やらで恐らく200ユーロは下るまいという見積もりに。いや〜アナタ、ここでケチって修理したら損するじゃありませんの。ってな風に常人は考えるんですが、ドがつくケチな我が家の大家さんは今支払うお金は少なければ少ないほうが良いと思っているらしい。更にこの故障の原因がワタクシ達にあるんなら自分は払わないで済むという頭があって、どうしても修理屋さんに来てもらって見てもらいたいらしいのであった。でもね、普通冷蔵庫を壊すってどうやったら壊せるんだろうかと思いません？だって何もボタンとかないんですよ？ただドアの開け閉めだけでどうやって壊せと？ワタクシはこのBekoちゃんの購入された状況から元々どこかに欠陥があって早めに寿命が尽きたんじゃないかと考えるのが妥当なところであろうと思うんですが、大家さんが絶対見てもらってからと頑張っちゃってるんでもうどうしようもないじゃありませんの。そんなわけで14日に決着と思ってたところ更に10日プラスで原始人生活を耐えて迎えた24日。朝8時から12時の間に修理屋さんが来るって言うんで待ち構えてたところ、ちょうどワタクシが歯を磨いてる時にやって来ました修理屋さん。早速上の階に住む家主さんの義弟または義兄を呼んで検分と相成った模様。ワタクシはパジャマ姿だったんで出るに出られず耳をダンボにしてドアから覗いておりました。そしたらものの10分もしないうちに「じゃ〜」とか言ってお兄さんったら帰っちゃったじゃないの。え、ちょっと、もう終わりなんざんすか？と着替えた後でPaulに一体どうなってんだと聞いてみると、Bekoちゃんはご臨終だったとな。ええええええ、この約1ヶ月原始人生活を耐え忍んだ結果が10分で終了って！ワタクシたちの時間を返してくれ！と叫びたい気持ちを必死で抑えつつ、結局何だったのかと聞けば、まず電気を入れて修理屋のお兄ちゃんがモーターの音を聞いたら一発で「あ、これはガス漏れっすね」ということになったらしい。アンタさ〜そんならそこらへんの電気屋さんに頼んでさっさとモーターの音聞いてもらってたらこんなに長い間冷蔵庫なし生活をしなくても住んだのに、ったく頭悪いわ・・・。ガス漏れと聞いて日中ず〜っと家にいるワタクシは有毒ガスを吸ってたってことになるんですか？と青くなりかけたんですが、心配ご無用ガスは冷蔵庫の中に溜まってるんだという。だから修理するとその有毒ガスが出るので修理不可能なんですと。なるほど道理・・・。
ってなわけで、義弟または義兄は大家さんに早速報告。結論として誰も悪くなくて単に寿命が尽きたということで大家さんは渋々新しい冷蔵庫を買うという事になったのであった（当然でしょうよ）。ベルギー人のジジイ（失礼）二人に任せてはおけぬともちろんワタクシも同行していざ冷蔵庫探しへと。
まずは型落ち/難アリ品専門に販売しているHIPOへ（大家さんはこういうところで買った模様）。こういうところで買うのはやっぱり大家さんみたいなケチな人なんだろうかと思ったりはするものの、ワタクシの日本語の生徒のジェレミーさんは最近ここでやっぱり冷蔵庫を購入したそうで、彼はそれなりにお金を持ってる方なので高いものを安くゲットできるならという考えの人やレストラン関係の人なんかが来る様子。なんでもいいから安く済ませたい！なんていう我が家の大家さんみたいな人もいるかもしれませんがね。ジェレミーさんはここでSAMSUNGの冷蔵庫を購入したそうですが、なかなか性能良いですよとオススメしていたんでワタクシはSAMSUNG中心に物色。一応良さげなのはあったものの699ユーロ。これは大家さんの提示した限度額の600ユーロを超える金額。他にもっと安いのもあったものの、どうも経験上400ユーロとかそんなのを型落ち品で買う気になれず、とりあえずメモだけして今度はすぐ近くにあるVenden Borreへ。ここでは流石にHIPOのような倉庫にストックされてるような殺伐とした感じが無くて購入意欲が湧いてきそうな雰囲気。ここでもいくつか見たんですが、600ユーロ以下のものになるとなんとなくイマイチな感じがするものばかり。ここでもSUMSUNGのが良さげで、HIPOで型落ちで899ユーロが699ユーロだったのが同じ値段で今のモデルで発見。ここで初めてお店のお兄さんに説明を受けまして、どこがどう良いのかとか色々と情報を仕入れたワタクシたち。ちなみに、と899ユーロで同じような外見のWhirpoolのが型落ちになるモデルで展示品でも販売できるというんで、じゃあおいくら？と聞けば699ユーロですって。でもね、これ離れたところから見てみたら上下のドアに3箇所ぼこぼこと凹みがあって下のドアにはガリッと結構深いキズが。いやいや〜いくら200ユーロ引いてもらってもこれは買わないですわ。そこでいよいよ699ユーロのSAMSUNGに気持ちが傾いてきたのか、Paulが「もういっそのことこれにして足の出た99ユーロを僕たちが払えば新品のがすぐ手に入るんじゃない？」などと言い出す始末。ちょっと、こんだけ長い間待たされた挙げ句に100ユーロも払わされるなんて一体なんの罰ゲームなんですかとワタクシその場でスマホでSAMSUNG、frigoでググりましたわ。そしたらズラズラ〜っと並んでる中に似たようなので699ユーロより安いのがゾロゾロあるじゃありませんの。ワタクシ早速その中に色が違うけど（これまで見てたのはほとんどがシルバー系）白で699ユーロのひとつ上のモデルと同じスペックで589ユーロってのがKrëfelのサイトにあるというじゃないの。こうなったら早いワタクシ、おいキミ達Krëfelに行くぜ！と猛然と車にダッシュ。これまたすぐ近くにあるKrëfelにするりと駐車して店内物色。しかし、あのググって見つけた589ユーロのが見当たらない。でも同じ会社のネットなんだから実店舗でも買えるであろうとカウンターにいたお兄ちゃんにスマホを見せて「これ、おたくのサイトで売ってるんだけどストックはあるかしら？」と聞けばお兄ちゃんカタカタと調べてくれて今4台在庫ありますと。ここで色めき立ったワタクシたち色々とスペックを聞いて699ユーロのと比較して大した違いがないということが判明したんで、じゃあどこのKrëfelで買えるかねと聞けばAnderlechtに展示してあると言うんで、今度こそ！と車を飛ばしてIKEAの近くにあるKrëfelに到着、そこで現物見てエレベーターに入るかどうかエレベーターの大きさをSeanに電話で測ってもらって、よっしゃこれなら入りそうだということでやっと購入決定。しかしね、ブツはどこかの倉庫にあると。でもって24日は金曜日。土日挟むんで配達は3月1日の火曜日になるという。え、また待つんですか？（泣）となったものの、もうこうなったら1ヶ月超えようが新しいのが来るって分かりゃ後数日ぐらいおまけで耐えてやりますわ、とここで手打ちのワタクシざんすよ。
そしてやって来ました3月1日、つまり昨日ざんすね。この日もまた午前中の配達って言うんでのんびりと待っておりましたら9時半頃にキタ〜！
まずはBekoちゃん退去

さようなら、Bekoちゃん・・・。
そして

いらっしゃい、Samちゃん。
自分のじゃないけど新品を手にするって気持ちが良いもんざんすよね。
お兄さんはちゃんと納品したという証拠写真を撮っていきました。これってアレかしら、配達すると倉庫を出てそのままトンズラしたりする悪い配達人がいるからなんだろうか（でもさ、届け先とグルだったらどうすんの？・汗）。
中はこんな風

ワタクシ的にはドアのポケットが3つしかないのがちょっとイマイチかも。
でも、これにはワケがあって、野菜室が前にせり出してる分ポケットの位置が上がってるのが原因なんだけど、野菜室がBekoちゃんはやけに小さくて不満だったんでドアのポケットが足りないくらいは大した問題じゃないざんす。
これで1時間は電源入れずに待てという。それもこれもガス発生の予防なんだそうな（よくわかんないけど）。
電源入れると温度が表示されるの

この黒っぽく見える窓に冷蔵庫と冷凍庫の温度が表示されて温度調節をここでできるんですと。
この窓はドアが閉まってると暗いままなんだけど開けるとピカッと温度が表示になるのだ。ふむふむ、ガジェットっぽくて良いんじゃないの？
どうやら今の冷蔵庫市場のトレンドカラーはグレーっぽいシルバーのようざんすね。白はもうどっちかって言うと流行遅れか、低価格の冷蔵庫のカラーの様子。もしかしたらこのSamちゃんもそろそろ型落ちになるのかもしれないが、ストックはあるらしいんでまだしばらくは大丈夫なのかもしれぬ。
いやはやそんなわけで、やっと冷蔵庫が来てまともな近代生活を取り戻した我が家。実は2月の食費＆雑費の支出は100ユーロ減で原始人生活は実は経済的効果バツグンだったというオチ（笑）。それでもワタクシは冷蔵庫あったほうがもちろん良いざんす。