Peter Lindbergh サイン会

ワタクシ一応ファッション業界の端くれ(いや、橋の端のそのまた端くれですがね・・・)を何十年としておりますが、そのワタクシがファッション業界に身を置いた80年台、日本は空前のDCブランドブームでありました(今DCというとDCコミックになっちゃいますが・笑)。あ、当時のバブル全盛期をご存じないお若い皆様にご説明いたしますと、このDCはDesigner’s & Caracter’sの略でございますよ。デザイナーズってのは当時はまだ御本人がデザインしていたKenzoにIssey MiyakeやKansai Yamamotoなんかの大御所のデザイナーズブランド。そして、この頃パリコレに進出したComme des GarçonsやYohji Yamamotoもデザイナーズ。この頃はデザイナーズといえば今で言うドメスティックのデザイナーがデザインしてるブランドを指していたような。
当時19歳の大学生のワタクシ、勉強そっちのけでブティックのバイトに明け暮れておりましたが、最初のバイトはDの方じゃなくてCの方のScoop(今でもあるのかしらね?)。ええ、当時のワタクシはまだOlive少女を若干引きずっていたんですの(その後店長さんがScoopの部長と不倫して東京に旅立ってしまったので当時Bigiグループを一手にフランチャイズしていた会社に引き抜かれてメルローズやらBigiやらでバイト継続、最終的にはKenzoで店長に)。このScoopはいわゆるファッションビル(今では死語なんじゃないか)に入っておりまして、百貨店同様従業員用の休憩室が各階にありました。で、そこでよそのブランド(それこそDやらCやらの店舗)のお姉さんたち – 当時はハウスマヌカンと言った – と交流があるわけですね。ワタクシのバイトしてたScoopと同じ階にはかのComme des Garçons Tricotが入っておりまして、ここの販売員のワタクシより3歳くらい年上の彼女と仲良くなったんですが、これがワタクシのComme des Garçonsを知るきっかけとなったわけです。彼女のおかげでカタログをもらったり新しい商品を試着させてもらったり、色々と楽しませてもらったワタクシ。彼女からもらったカタログは今ではプレミアが付いちゃってるくらいのレアモノなんですがその中で見たモノクロの美しい写真を撮影したのがPeter Lindberghだったのでした。
それ以来ワタクシ、ファッションフォトと言えばPeter Lindberghというくらいに彼の写真世界にのめり込みまして、彼の撮った写真がよく掲載されていたVogue Italyなんかをクソ高いのにせっせと買ったりしましてね。写真集も何冊かゲットしたりと、とにかく年季の入ったファンなのであります。
そんなPeter Lindberghを尊敬するワタクシですが、少し前にフォローしている彼のFBのお知らせがワタクシのFBに来まして。なんと大先生がブリュッセルのTaschenでサイン会をするという。おお、Lindbergh大先生がブリュッセルに?!行かねばならんでしょう!と先生のFBページを見てみると5月31日の6時からとある。ううむ6時ね〜夕ご飯を作らねばならぬがどうしようか。といきなりどっぷり主婦的な感覚が頭をもたげるワタクシですが、何しろSeanが負傷中でしかもPaulは実家に行って留守なんでどうしようかと悩んだものの、Seanがあっさり「いいよ〜行ってきて」と言ってくれたのでそれに背中を押された次第。
しかしね、もう一つ悩ましいところがあったのだ。実はこのサイン会の趣旨は先生の新しい写真集のプロモーションの一環で


Shadows on the Wall。これは女優さんたちがメインの最新の写真集。
もひとつ


A Different Vision on Fashion Photography。
これは一昨年の年末にワタクシがamazonで自分へのクリスマスプレゼントに奮発してゲットした写真集で、これがボリュームたっぷりでお値段もボリュームたっぷりの60ユーロ。冷や汗かきつつポチッといたしました。なんというか実用的じゃない観賞用のものに大枚はたくということになんとなく罪悪感を感じてしまうんですよね・・・。
実はサイン会というものをこの年になるまで一度も経験したことなかったワタクシ、こういうサイン会って映画のワンシーンみたく現場で本を購入して著者にサインしてもらうんであろうという先入観がありまして、該当作の一つは既に持っている、となれば残るは最新作となるわけで、しかしこの最新作がワタクシが冷や汗かきつつ購入した60ユーロの更に上を行く80ユーロ。Taschenの写真集って素晴らしいんだけど高い&重いのよ。う〜ん大先生の作品となれば、とは思うものの写真集に80ユーロはちとつらいな〜という庶民派のワタクシ。しかし先生には会いたしサインもしてもらいたい。葛藤しつつとりあえずは参加しますにポチっとしたところ早速invitationがメールされて来た


そしてご丁寧に何か質問ありましたらどうぞとある。
ええ、ございますわよ質問が、ということで早速Taschenに「既に当該の写真集を持っている場合はどうしたら良いでしょうね?2冊目を買わないといけないのかしら?」と問い合わせてみたところ速攻でお返事来まして「いえいえお持ちの写真集を持参してくださって全く問題ないですよ」と。おお、なんという太っ腹Taschen。
これで悩みが吹っ飛んだワタクシ、当日Seanをお風呂に入れたり夕ご飯の支度を済ませてから出発。5時20分くらいにTaschenに到着してみれば案の定既に行列ができておりました


(これは証拠として帰り際に撮った写真ですが到着時も概ねこんな感じ)
でも幸いまだそれほど長い行列にはなってなかったので列の最後尾に付いて待ってたら後から後からやって来る人々が。前にいた男性の話では参加すると返信した人数が500人とか600人とか。いや〜6時から8時でそんな人数にサインできるんですかね。先生腱鞘炎になっちゃうんじゃないか心配です。そんなこんなで6時過ぎ、なかなか店内に入場開始せず、時折お得意様らしき人々が優先的に中に入れてもらったりしていてそれでどうやら遅れている模様。それでも6時20分すぎくらいにやっと列が動き始めてジリジリと進んで行くとなんとなくガラス越しに先生の姿が


ああ、なんとなく見えるような見えないような。
やっとワタクシが中に入る番が。入り口でTaschenの写真を持ってますということで購入済みのチケットをもらい店内へ


やっぱりワタクシの持ってる写真集は集大成的な意味合いもありTaschenでもイチオシの様子。うん、買っといてよかった。
ここでも順番を待つ列に並ぶ我ら。しかしね、ワタクシのすぐ前にいた男性がものすんごい爆買いで驚いた。2種類の写真集をダンボール箱2箱分買ってそれぞれに全部サインしてもらい〜の、持参したTaschenのじゃない写真集4〜5冊にもガッツリサインもらっておりました。まあファンなんだろうけどさ、ちょっと先生が気の毒になりましたわ。それでも先生ニコニコと一言ずつコメントしながら気前よくサインして、ああ、やっぱり先生はいい人だ・・・!惚れ直しましたわ・・・。でもね、ワタクシ後でふと思ったんざますよ。この男性、サインしてもらった新品の写真集をeBayかなんかで売りさばくんじゃないかと。いや、間違いないね。そういうの知ってか知らずか(いや薄々は分かるだろう)それでも嫌な顔ひとつせずサインする先生って・・・(イイ人だ・・・)。
さて、この大量サインの後がワタクシの番。もう何度も何度も練習したセリフを先生に語りました。「ワタクシあなたが80年台にComme des Garçonsの広告写真を撮ってらした頃からの大ファンなんです。お目にかかれてすごくウレシイです!」ってな感じです。
このセリフを言う前に先生から「キミはブリュッセルに住んでるの?」と。頭でセリフを反復練習していたワタクシ若干面食らいましたが「ハイ💖」と答えましてね。で、続いて上のセリフを申し上げた次第です。
その後もよく憶えてないんだけどなにやら談笑した模様


写真を撮ってくれと頼んだお姉さんね〜、ワタクシの顔が一つも写ってないんだ、これが(泣)。
ツーショットくらい欲しかったが、セルフィー慣れてるみなさんとは違ってワタクシセルフィーが苦手なんですわ。いや悔やまれる。
でもいいの、先生の笑顔が見られたんだもの。
サインする先生


サインはシルバーっぽい色の鉛筆で。(劣化しないことを願う)
最後にニッコリ


なんて素敵な笑顔なんだろうか。まさに癒やし系。顔には人柄が出るって言いますが、先生はまさにそれ。見知らぬ人何百人にこんな笑顔で応えられるなんて近頃よく聞くパワハラ・セクハラの超有名フォトグラファーとは大きく一線を画すPeter Lindbergh大先生。
そしてお別れに再度握手をして分かれるときにワタクシの付けていたネックレスを見て「Nice necklace!」と。ワタクシ不意を付かれたんですがとっさに「ありがとうございます!私が作ったんです」と応えたら。「ワオ、ナイスだね!」とまた言ってくださいましてね・・・。
ワタクシが付けていったのはParisに行ったときに付けていったこのネックレス


あ、これじゃよく見えませんね。


自分用に作ったので非売品なんですが、尊敬する大先生にお褒めの言葉をいただいてそりゃもう舞い上がっちゃいましたわ。もうこれは家宝にいたします。やっぱりこういうファッション界のレジェンドに褒められると自信になりますね〜。この言葉だけであと10年位は頑張れそうな気がする。
サインをしていただいて名残惜しいけどSeanがお腹空かせて待ってるので後ろ髪を引かれつつお店を後にしましたが、後で考えればやっぱり新しい写真集も買ってサインしてもらっても良かったかな〜などと後悔もしましたが、いや持ってった本が重くてね・・・。しかも持ってったときより心なしか重いような気がする。で、わざわざもれなく入れてもらったTaschenの袋を覗いていたらこんなものが


おさる(笑)。
いや、これはTaschenのカタログですね。カタログだけどまるで写真集レベルで重いのだ。まあ、向こうも商売なんで宣伝も怠らないっていうわけで。
いやいや、やっぱり新作買っても車じゃないからやっぱり無理ですわ。周りの複数買いしていた人々は(妊婦の方も複数買っておりました)皆さん車で来てたみたいですし。Taschenの本ってマジで重いのよ。
さて、先生にいただいたサインはコレ


ハートよ💖
でも先生の素敵な笑顔とお褒めの言葉とこのサインでワタクシは大大大満足ざます。やっぱりPeter Lindberghは最高よ✨
いつかまたお会いできる日を夢見て日々精進したいと思っております。

Taschen Store Brussels
18, rue Lebeau 1000 Bruxelles
tel: 02 513 80 23

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