クリパ!

クリパ!

いよいよ〜の大晦日。紅白歌合戦はもう終わって日本の皆さんは年越しですね。こちらブリュッセルでは昨日大晦日の花火のイベントを狙ったテロを計画したという暴走族くずれの輩が29日に捕まったため恒例の花火は中止になったとお達しが。まあ、こういうイベントは絶好のターゲットなので想定内のことではあったものの、予想通り計画してるってね・・・。しかもほんまモンのテロリストじゃなくて暴走族って。その名も「カミカゼ・ライダーズ」(爆)。どんな名前付けるんだよ。今時の日本のゾクでもこんな名前付けないんじゃないの。いかに〜も地元の不良集団的な雰囲気がプンプンしちゃうんだけど、これはもしやそう思わせておいての隠れ蓑だったりして。君子危うきに近寄らず、賑わしい場所には近寄らないほうが良さそうな今年の大晦日のブリュッセルなのである。
さて、先日日曜日はPaul家族のクリスマスパーティーでした。今年からどうしても家族全員集合したいということで(他所のご家庭に聞くと家族が多ければ毎年なにかしら欠席はあるからお構いなしにNoëlにやるっていう話ですがね)Noël当日を避けてのクリパとなりました。
場所は一番下の妹A.F.宅。なかなか手回しが良い末妹、予め持ってきてちょリストを作成して早いもん勝ちで(笑)各自何を持ち寄るかを決定。我が家はワカモレとトルティーヤチップスとその他のアペロ用スナックを担当することに。ワカモレなんて日常茶飯事で作っておりますからね、ノープロブレムよ。本格派のワカモレで行きまっせ!(ただし、こういう本格派はクラシックな面々にはウケないという難点はアリ – Paul家族は概ねクラシック派)
それ以外のスナック、というところでチップスだけじゃどうかな〜と思い、ふといつもチェックしてるフィレンツェのお料理ブロガーさん「コック家の生活 in フィレンツェ」のある日のブログに載っていたツリーパイというのを思い出した。彼女のレシピではヌテラを挟むんだけどこのレシピならスナック用にもイケるんじゃないかとワタクシは作り置きしておいたペストージェノベーゼを挟むことに。我ながらふむふむこれはなかなかいいアイデアじゃないのと内心ほくそ笑んでサクッと作ってみました。ええ、意外とこれ簡単だったの。これはまた別のやり方でイケるかもね。
で、12時半の約束の時間に少々遅れて到着。早速アペロを出そうかとキッチンに行けば既にPaul姪っ子カップルがアペロのカナッペをガンガン作製中なのであった。
え〜、じゃあワタクシは作った物を出しますかね、と

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ワカモレ。(とトルティーヤチップス。勿論これは市販モノ)
その奥にはずら〜っとアペロが並ぶ

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これはまだ全部並ぶ前。これでも結構な量だと思うんだけど。
さて、ここで例のツリーパイを別テーブルに並べてみる

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てっぺんの星が移動中に折れたけど気にしないわ。初めてだけどまあまあの出来にちょっと得意(ムフッ)。
そしたらですね、とんでもないバッティングが発生したんですのよ、奥さん

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同じツリーが2つ(爆)。ビジュアル的にはワタクシのほうが断然美しいと思うんですけど(自画自賛)。
なんと、Paul姪っ子のフィアンセが同じようなツリーパイを焼いてきたのである。
話を聞けば、彼のところの家族のクリパの時に彼の姉だかがコレを焼いてきてなかなかよさ気だったのでレシピを教えてもらって作ったんだとか。でもさ、中に入ってるフィリングはきっと違うよね?と聞いてみると、おっとどっこいペストージェノベーゼですと!ここでワタクシの名誉のために弁解させていただくと、このペストージェノベーゼを入れるってのはワタクシが考えたことでして、元のレシピはあくまでもヌテラだったんですよ。だから誰かのレシピは参考にしてないの。まあでもね、スナックでパイとくれば結局皆さん同じことを考えるんでしょうね、きっと。ちなみに彼との違いは見た目はさておいて(ゴメンナサイましね、ワタクシのほうが見た目は数段上だと思うんですのよ、オホホ)ワタクシはパイに卵を塗らなかった(だってお菓子じゃないもんね)けど、彼は卵を塗ったそうだ。だからちょっとテリテリしてるんだね、キミのって。ワタクシは卵をパスしてパルメザンを振りかけておりますよ。いや、別に競うわけじゃないが、こんな風に並べられると否が応でももう一つの方の売れ行きが気になるというのが人間というもの。そしたらPaul一家の女ボス、Bénéが「みんな〜これNathe(ナット – ネイサンの通称)が作ったんだって〜」と触れ込みまくって若干我がライバルのほうが売れ行きが良かったみたい(フン)。まあ、自分の長女の将来のダンナになるかもしれぬ男子となれば肩を持つのは当然か。で、ワタクシもどれどれと味見をしてみたんですが、ペストーの味がね・・・。さすがクラシック系なだけにニンニクがほとんど効いてないんだ、これが。ちょっとさ〜ペストーにはニンニク効かせにゃアカンでしょう。ま、クラシックなお方にはこれでOKなんでしょうな。いやはやそれにしてもとんだバッティングでちょっとビックリしましたです。
そんなこんなでこのアペロが延々と続きましてね。ちょっとアペロに時間取り過ぎた感があったんですが、プレゼントタイムを経てやっとメインのビュッフェディナー。・・・ってビュッフェはどうやって出すんですかと思っていたらなんと

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でで〜んと!
アッとビックリビュッフェキット登場なり。そこらのプチレストランにでもありそうな豪華版。
実はこれ、例のワタクシとNatheのツリーパイが乗っかってたテーブルを開けゴマ〜とやるとこうなったのであった。いや〜相変わらずアンタ達(A.F.とダンナ)派手好きね〜(彼らは結構パーティーにお金を惜しまない派です)。
みんなでわらわらとビュッフェに向かうも、いかんせんアペロが長すぎてお腹が結構膨れちゃってるせいかあまり進まない。
そんな中ワタクシのセレクト

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お魚&ベジで。こういうコールドミートの時はやっぱりお魚系のチョイスが増えてワタクシにはウレシイ限り。
お供のワインはコレ

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82年のHaut-Médoc。
これは毎年ご自慢のカーヴからワインを提供するBénéダンナのCharlesから。軽くヴィンテージなのでコルクがモロモロになってて栓抜くのにかなり苦戦しておりましたが、ハイ、毎度のことながら美味しかったです。
この後更にフロマージュ(これが絶品)にデザートにビュッシュ・ド・ノエルと続きまして、もうお腹パンパンですわ。
結局のところこの豪華版ビュッフェで皆さんお代わりをたくさんすることが出来ず、もったいな〜いと残ったものは皆で山分けいたしました。このビュッフェキット、ケータリングでオーダーしたそうですが一人3ユーロのお皿込みで洗う必要もナシ、残ったものは全て回収=廃棄ということらしいんですね。いや〜便利なものがあるもんだ。つまり残った料理をそのままにしておいてもサクッと回収されてしまうということで、後でちびちび食べればいいじゃん、なんていう悠長なことは言ってられないのである。そんなわけでワタクシも「ホラ、Izumi、この辺の魚みんな持っていきなよ!」と太っ腹なA.F.ダンナFredが勧めるので結構な量をお持ち帰りして翌日の夜はラクさせてもらいました(笑)。
さて、本日Saint Sylvestre、つまり大晦日は去年同様Mibさんちで年越しの宴会です。今年は去年より若干人数が少なめなんですが、なにげにスパニッシュ的なお料理を持ち寄りということなのでワタクシは得意料理のトルティーヤを持参。後一品は何かタパス的なものを。

今年もなんだかんだと怒涛の一年でしたが、来年はどんな一年になるんだろうか。せめて穏やかに過ごせますように。皆さんも良いお年を♡

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