テロがブリュッセルを襲う・・・

テロがブリュッセルを襲う・・・

今朝Seanを学校に送って行って家に戻りいつものようにパソコンを開けてメールチェックしてasahi.comを見たら「ブリュッセルの空港で爆発」という文字がトップにあってびっくり仰天!
どうしたどうしたとベルギー国営放送のrtbfのサイトを見たらZaventemの出発ロビーがぐちゃぐちゃになってる写真やら空港から逃げる旅行者のビデオやらが。程なくして在ブリュッセル日本大使館から緊急メールが届く。これは去年の11月のパリのテロの時と同じ。違うところは現場がブリュッセルということで。
しかしね、先日の銃撃とテロリストの逮捕で連日のように逮捕の様子がTVで流されていて、聞くところによればテロリストの残党が30人とか50人とかいる状態で、まだ何か起こってもおかしくないよな〜と思っておりましたら案の定。しっかり残党は計画を進めていたということですね。
いつも利用している空港の出発ロビーが・・・

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これはひどい・・・。
日本人学校はすでに先週から春休み。この季節、本帰国の方たちも沢山いらっしゃるはずで、今日ここにいなければと願うばかり・・・。
しばらくして今度は地下鉄でも爆破があったというニュースが

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朝だし乗客は多かったんじゃないかと・・・。
(これらの写真はrtbfのサイトより拝借しました)
去年の例もあってすぐSeanの学校はどうするんだろうかと思っていたんですが、午前中学校からは何もメールはなく、ワタクシは日本語の個人教授をしにお隣のSpokenへ。生徒さんが遅刻したので開始が遅れたため終わったのは11時45分頃。生徒さんが遅れたのでSpokenのスタッフが彼に連絡を取ろうとしたら携帯がつながらない。これについては後で知ったんだけど当局が通信のラインを緊急のためにキープしているためだった。ワタクシもPaulの携帯に電話したけど繋がらなかった。このせいでテロの被害者の方々は連絡がつかずに大変だったらしい。TwitterとかSNSで連絡を取ってくれということだった模様。
うちに帰ってすぐメールを見てもSeanの学校からは何も連絡なし。今日は火曜日で折り紙教室があるのでどっちみち学校へ行けば分かるだろうと12時10分ごろ家を出て学校へ向かうとsecondiare(スゴンデール・高等部)の生徒たちが沢山校門前に集まってる中に子供を連れた親御さんの姿がチラホラ。あらこれは学校は閉めちゃうのかしらと急いで行ってみると校長先生2人が校門前で集まったママたちになにやら話をしている様子。幼稚園と小学校の校門は門と言うよりはドアなんですが、そこには「13h30までは子どもたちは構内で待機させます」という張り紙が。校長先生の一人に聞けばparascolaire(課外授業)も全て中止ということで、じゃ1時半に迎えに出直すか、と家に帰る。ま、予想はしてましたがね。
バスもどうやら運休になったらしく、バス停にはメッセージが

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このバスのラインがちょうど爆破テロのあったEC本部のあるcartier Européenを通るので当然といえば当然・・・。でも結局ブリュッセル市内の交通機関は前面運休、鉄道の駅も閉鎖、外からの交通機関を使用してはいることは不可能になった模様です。
この間読売新聞社会部の記者さんから電話で取材を受けましたが、去年の時もそうだったけど日本ってベルギーの情報にやたら疎いみたいですね。今回の記者さんは結構若い男性とお見受けしましたが、やはり最近のブリュッセルで起きたテロ絡みの事件はご存じなかった様子。ま、ブリュッセルはパリじゃないしね・・・(チッなんて舌打ちしたりしてね)。昔駐在員の奥様方に「パリが東京だとしたらブリュッセルは仙台かしらね〜ちょっと味が濃い目〜っていうか〜オホホホ」なんて言われましたしね。でもブリュッセルのほうがパリより重要な機関が集中してるんですけどね(例えばNATO本部もブリュッセルなんですのよ)。報道関係の皆様、もう少しブリュッセルにも目を向けてくださいましね。
時間が来たのでSeanを学校に迎えに行くと

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予想通りお迎えの父兄がてんこ盛り。
でね〜ここがベルギー風っていうかまず父兄が自分の子供の名前とクラスをセクレタリーの女性に告げて〜それを彼女がメモ用紙にメモして〜そのメモがいっぱいになると校長先生に渡して〜それを門の中にいる別の事務員に渡して〜それを今度は待機している子どもたちの先生に渡して〜とこの一連の作業をしてやっと子どもたちが門の所まで来て一人ずつ校長先生が子供の名前を読み上げると門の回りにいた父兄が「あっウチです〜」みたいなね。ま〜のんびりしてるっていうか、緊急でもこれやってたらマズくね?とか若干心配になりましたが、無事Seanをpick upして一安心。しかし、出てくる子供出てくる子供リュックをしょってないの。Seanに聞いたら学校においていきなさいと言われたそうだ。それってセキュリティーのせいなんですかね・・・。でも普通に考えたって子供の(しかも小学生よ)リュックに爆発物が仕掛けてあるなんてありえないと思うんですけどね。校長先生が話しているのを小耳に挟んだところでは「Mme.Milquet(マダム・ミルケ:ベルギーの教育相などなどを兼任しておいでのMadame Nonで有名な女性政治家)のお達しでね・・・」と言っていたので、子どもたちの荷物は全て学校に保管という指示がでてるんでしょうね。
でもね、こういう日に限ってSeanはお弁当に入れたプチトマトを残したって(泣)。おしゃべりしていて食べきれなかったそうだ。ま、子どもたちもコーフンしてお昼どころじゃなかったのかしらね。Seanにみんなどうしてたの?と聞いたら「先生がテロの話をした時にみんなヒエ〜ってびっくりしてたよ」と。でもTVで報道しているような子どもたちがショックで泣いてるなんてことは全然なかったらしい。なるほどSeanの学校の子どもたちはクールなんだね。
とにかくこのお陰でリュックがないから当然宿題はなし、もしかしたら明日も学校はお休みかもしれないということで(お弁当のトマトはきっと腐るであろう)足取りも軽くルンルンとお家に帰ったのでありました。
でも、Seanが「ボクね、もしアブデスラムが来たら(捕まったからもうこないと思うけどね・笑)ピストルでパンパンとやっちゃうんだよ」とか言うので「キミさ、そんなことやる前にやられちゃうのよ。だってテロリストは死ぬことなんてなんとも思ってないからね」と教えてあげました。子供心にそういうこと考えちゃう世の中なんだな〜。ワタクシがSeanの歳の頃にはこんなこと夢にも思わなかったもんね。嫌な世の中です・・・。
とにかくしばらくは外出も制限されると思うので家でおとなしくしてるのが得策ですね。またSeanのお相手しないといけませんわ・・・。(前回は折り紙でスターウォーズしましたが、さて今回は何しよう)

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Comments:2

  1. cocoさん、ありがとうございます。Paulも無事ですよ〜。むしろいつもより早く帰ってきたくらいです。なんかね、FBに登録していない日本の友人たちから今朝になって安否を尋ねるメールが来てて、それってやっぱり日本の報道がやっと今日になって活発になったっていう証拠なんじゃないかと。ブリュッセルのこと舐めてるね!それにしてもブリュッセルというとショコラくらいしか頭に浮かばないのかしらね〜。お互いに住んでる国がこういう怪しい状況なので日々大切に生活していきたいですよね。

  2. まずはご家族の方も含めご無事になにより!!あ、ポールさんのご様子は書かれてませんで
    したが元気な証拠という事で!!
    すぐさまメールしたかったのですが、なんか野次馬根性みたいで嫌らしいかなぁと思って。。
    でもって、学校まで見に行ったら張り紙で・・・って見にこれない人はどうやって午後休って事
    知れるんでしょうか????

    う~ん、私もフランスに関わりがなかったら全くの無知だったと思いますが、こちらでは
    ブリュッセルはヨーロッパの首都なんて言われる位ですから日本も情報網張っておかない
    とダメですよねぇぇ。まだまだヨーロッパを1つだと考えられてないような気もしますね。

    “しばらく”だなんて言ってられない世の中になりましたが、これからもまだまだ何が
    あるか分からないのでお互い十分気を引き締めて、でも日常の喜びをちゃんと楽しみ
    ながら頑張りましょう!春だというのに・・・

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