映画のエキストラに親子で参加

新学期です、ブリュッセル。
だって9月1日ですからね。でも、金曜日なんでね〜。ちゃんと学校に来る子どもたちはいるんだろうかと今朝はSeanに付き添って学校へ行ったところ、案の定何人かの新しいクラスメイトはまだヴァカンス中につきお休み。ま、そんなもんよね、ブリュッセルは。
4年生までは教室まで付き添いOKだったのが5年生ともなれば子どもたちとは校庭でお別れでなんとなくあっけない感じ。新しい学年に新しいクラスメイトで新学期スタート、頑張っておくれ、Sean。
さて、8月も後2日を残すところとなった30日、Seanとワタクシはとある映画のエキストラをして参りました。場所はSeanの通う学校NDC。いや〜近いってラクよね。実はNDC(secondaire – 中・高校の校舎の方)では時々映画やTVドラマの撮影が行われるのでこの付近では撮影隊のトラックが学校前に止まってるのはそれほど珍しいことでもないんである。で、今回の映画は「Ma Reum」。reumなんて単語を聞いたことがなかったので調べてみたらお母さん – mèreの倒語で俗語らしい。でもスペルを見てると倒語と言うよりはアナグラムっぽいような気がするんですがね。
そもそもどうしてこんな映画のエキストラに参加することになったかと言えば、6月最後の日にSeanが学校から何やらプリントをもらってきて「ハイ、ママこれ連絡ね〜」というので見てみれば、この夏映画の撮影をするんだが子供が沢山必要なので是非参加しませんかというお知らせ。しかも撮影場所はNDCという。ふ〜んNDCなら隣だし夏休み中は特にどこかに行く予定もなかったのでSeanにどうよやってみたい?と聞いてみるといいよ〜と軽い返事。そうかじゃあ応募してみるべ、と指定された写真をメールで送っておいたところ、7月の撮影時期になってもな〜んのリアクションもないので、あらSeanったら落ちちゃったんだねとそのまますっかり忘れておりましたら、8月の最終週になっていきなり来てくれとのメールが。しかも親御さんも一緒にどうですかって。で、Seanに映画の撮影出てくれないって来たけど〜?と聞くとええ〜と嫌そうな返事をするではないの。しかし、ギャラとして40ユーロのおもちゃ屋さんの商品券がもらえるらしいぜというと速攻で「じゃ、出る!」と商品券に釣られて出ることになった次第。ちなみにワタクシは一度は断ったものの、出なくていいの?などとメールで言われたのでSeanの付き添いのつもりで出るのを承諾いたしました。ちなみに大人のギャラは現金40ユーロ。ま、お小遣いってところですかね。
さて、当日は子どもたちは仮装をしてきてくださいと言うので(しかも手作り感のあるものが良しとある)どうするかと悩んだところ、例にラッパーとあって、すぐさまSeanは「ボク、ラッパーにする!」と宣言。そうか、ラッパーね・・・と色々家にあるものを見て、足りないものをH&Mで購入して出来上がったのがこちら


どうよ、コレ(笑)。


ジャラジャラしてんのはすべてワタクシの80sの名残のチェーンざんす。
すっかりなりきっとります


アビエイターのサングラス(これもワタクシの)が結構似合ってるね、キミ。
ワタクシ的には腕にバンダナ巻くのはどうよと思ったんですが、これはSeanなりのラッパーの解釈らしく、どうしても巻きたいんだと。ふ〜ん。
学校へは8時に集合と言うので5分前くらいに家を出て余裕の到着。小雨が降っててなんとなく肌寒いような。到着するとスタッフからfigurants(フィギュラン)と書いてある部屋に行って、と言われて「figurantsってなんだろうねえ」などとSeanと話しつつその部屋に行くと受付で名前を確認されて必要事項を記入して部屋で待機となりました。このfigurantってのはフランス語のエキストラのことだそうで、figureつまり形とかシルエットみたいな意味で、要するに背景みたいなその他大勢っていう意味合いらしい。しかしね、ま〜この待機時間が長いのなんのって。
まあ、映画の撮影は待ち時間の方が撮影時間より長いってのは良く聞く話ですが、よもやこれほどとは。今年のゴールデン・グローブのスピーチでメリル・ストリープが若かった頃撮影現場であまりに長い待ち時間にうんざりしていたら共演者のトミー・リー・ジョーンズが彼女に「これって特権的なことじゃないか、ただ俳優であればいいなんて」と言って諭したというエピソードを披露したのを思い出しちゃいましたが、あんな大女優でもクサるくらいなんで、まあワカランでもないが朝8時に来て撮影終了が19時30分って聞いたら普通の人はウンザリしますわな。
仕方ないんでこんな風に暇をつぶすんです


本読むとか


携帯でゲームするとか。
ワタクシも万が一のために携帯(iphone – 一つはアプリ専用)は2つ持ってきてたんだけど、最初から渡すと延々遊び続けることが分かってたのでお昼近くまでSeanには渡さないでおいたところ、ついに退屈も限界に達したのかiphone貸してコールが。仕方なく一つを渡したら他の子供達と遊びまくるのなんのって。充電ガッツリしといて良かったわ・・・。
そんなこんなで何もしないままお昼に。ランチは中庭でテントの下のテーブルで。一応アントレとプラが出ましたけれども、アントレはタブレ、プラは鶏のトマトソース煮込みにライス。これが美味しくないんだわ(ワタクシは勿論鶏は食べず・笑)。
しばらくすると出演者の俳優達が現れたので皆はそっちをガン見


とは言ってもワタクシ、出てる俳優さんたちは誰も知りませんで、恐らくBクラスの俳優なんじゃないかと。どうやら主役は子供らしいので大人が目立っても仕方がないっていうことなんでしょうかね。でもワタクシがいたテーブルの面々はあれはなんちゃらに出てる誰ソレで〜とかやたら詳しかったが、TV番組のバラエティやフランス語のTVドラマ関係は観ないんでサッパリちんぷんかんぷんでござんした。
待ち時間が長いので他のエキストラの人たちと雑談をする機会が結構あってそこで分かったことは、どうやらここに来てるエキストラの面々は(子供も大人も)そこそこ常連らしいということ。ワタクシがおしゃべりした女性はご主人がEU本部で働いているイタリア人で、自分もそっち関連の仕事をしているという。別にお金に困ってるわけじゃなくてエキストラをするのが好きなんだそうだ。エキストラを初めて1年だって。もう一人の女性はエキストラをず〜っとやってて8年ほどお休みした後2年前から再開したそうな。本業はアーティストらしいが自分の成人した娘二人もエキストラやってるんだってさ。どんだけ好きなのエキストラ(笑)。他におっさん達もガッツリ着替えの服をガーメントケースに入れて準備万端ですっかり慣れてる様子だったり。こんな丸一日何もせず過ごしても平気な本業って何なのかしら。ま、自由業には違いない。もしかしするとコレで食ってる人もいたりするんじゃないかと思ったり。
雨がやんだと思ったらどば〜っと降ってきたりで段々蒸し暑くなってきたな〜というところで夕方5時、やっと全員に集合がかかった。いや〜朝の8時から夕方5時まで何にもせずざますよ、奥さん。はっきり言ってもう帰りたいわと思ってたところで、さ〜さっさとやって終わろうぜ!なんて思ってましたが、これはトンデモナイ間違いだったのである。
さ〜現場だぜ


Seanの隣りにいる子はLiègeから参加したらしいが、この子も初めてではないそうだ。
他にもLilleの近くから参加した子もいたし、はっきり言ってこんな近くから来てるのはワタクシ達だけだった模様。田舎の人ほどこういうの好きってことなんだろうか。Seanに聞いてもNDCの子は一人も見なかったらしい。きっとNDCの子どもたちはまだどっぷりヴァカンス中よね〜(笑)。
本番前に若干ハイテンション気味のSean


朝の調子を引きずっております。
撮影はscondaireのシアターみたいなホールで


薄暗い&小山のようなでっかいおっさんでよく見えないんですが、結構綺麗で立派なホールでビックリいたしました。そう言えばNDCって演劇とかにもそれなりに力入れてるような話を聞いたことがあったような。
やっと本番で、ここで初めてどんな映画なのかが断片的ながら分かってきまして、どうやらこれは男の子(恐らく小学校高学年か中学1年生位)が彼のお母さんのせいでいじめに合うという話らしい。でも、ワタクシ達が参加したシーンは学芸会みたいな場面のみでして、後で考えてみればほんの3、4シーン程度でそれを何テイクも撮るんでま〜退屈で退屈で。監督と思しき男性もマイクがうまく作動してなくて聞き取りにくいってのもあったんだけど説明が今ひとつ上手じゃなかったりして、とにかく何度も何度も拍手をさせられてうんざりしちゃったワタクシです。Seanとは席が離れてたので彼がエンジョイしてたのかどうかは不明・・・。
結局予定の7時半には終わらず、最終的に終了となったのは9時45分。終了予定の7時半になったところでピザハットの出前が到着して一人一切れずつ頂いて撮影続行というね。美味しくもないピザを一切れもらうのに行列してなんだか配給を受けてるような気分になりましたわ。それにしても子どもたちがこんなにいて夜遅くまで拘束して労働基準法(なんてのがベルギーにもあれば)に違反しないんだろうか。中には一人で参加してる子も沢山いたし(時間通りに迎えに来た親御さんは延々待つ羽目に)。日本でも29連勝で話題になった将棋の藤井四段が未成年にも関わらず対局が遅くまでかかってこれはいかがなものかなどという話があったし、ちょっと気になっちゃいましたね。
でも最後に報酬をゲットしたSeanはそれはもう嬉しそうで、早速この商品券で何を買おうかとあれこれ想像しておりました。ワタクシもちゃんと40ユーロ現ナマでいただきましたが、これって公然の闇労働よね・・・とひとりごちたのでありました。今回参加したエキストラは約150人だそうで、150人x40ユーロで6000ユーロがこの日に支払われたという計算ですが、前日にも来てる人がいたわけなので(更にその前も?)この闇労働手当は大した金額になったでしょうね。オーガナイザーはこういうのどうやって申告してるんだろうか。
家に帰る道すがら、Seanに映画はどうだった?と聞くと「ボクは好きじゃなかった」って。へ〜どうして?(ワタクシも同意見ですが)と聞けば学芸会で披露されたビデオがいじめのシーンだったんですが(これを延々見せられた)、これがどうも陰湿で嫌だったそうだ。どこの国でもいじめはありますからね〜。でもこの何度も何度も取り直したシーンがどうやらハイライト的な感じなのでやっぱりこの映画のテーマは子どもたちのいじめがテーマじゃないかと。
アシスタントのお兄ちゃんと話したところによるとこの後ポスト・プロダクションで半年ぐらいはかかるらしいので封切りは来年の春ぐらいですかね。その頃には皆忘れてるんじゃないかしらん。でもこれが封切りされても観に行くかと言われたら、きっと行かないだろうな〜。とりあえずスタッフの皆さんgood luckね。
しかしこのエキストラ、次に何か来てもワタクシはもうまっぴらごめんざます。もう途中で何度帰ろうかと思ったぐらいでね・・・。二度とやりたくないわ。Seanはと言えば特に文句も言わず、他の男の子たちと仲良くなったりで楽しくやってたみたいでまんざらでもなかった模様。まあ、Seanがまたやりたいと言ったら止めときなさいとは言わないがワタクシは送り迎えだけにさせていただきたく。

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Comments:2

  1. こんばんは。
    もう学校が始まったのですね。こちらは来週からです。

    しかし映画のエキストラ、お疲れ様でした。長くかかると分かってたら、色々持ち込んでましたよね。

  2. Qママさん、ベルギーは頑なに日付重視なんです(週末に当たらない限り・笑)。夏のソルドも7月1日、冬のソルドは1月2日で。
    エキストラ、もういいですって感じですよ(笑)。iPadを持っていけばよかったなあとちょっと後悔しました。でも、大物を持っていくと盗難とか怖くて。長いのも好きな俳優とか出てればまだモチベーションも上がるんですけどね・・・。

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