花のある暮らし
久しぶりに曇り空のブリュッセル。
なんと今週金曜日は13度ですって。やれやれ、これでまた冬物を着ないといけないわけね・・・。
さて、仕事のある日はてくてくと歩くワタクシなんですが、ワタクシのいつも通るルートに小さな商店(ええ、まさに商店というのがふさわしいお店なんざんす)がありまして、そこは一応食料品店的な店構えなんですが所謂アラブのお店とはちょっと違う。ここで一つご説明差し上げますと、一般にアラブの店というとそれは食料品をメインに販売するほぼ毎日営業してる個人商店、フランス語ではépicerie – エピスリーのことでして、それはParisでもブリュッセルでも同じ扱いの様子。なので、この手の商店でスーパーで買い忘れたものを何かちょろっとお買い物をするときは「ちょっとアラブで○○買ってきて〜」なんて感じになるのである。あ、でも今こういう人種的なことにセンシティブな情勢なんですが別にこの呼び方に人種差別的な意味合いは全くないんで念の為。
で、この商店は珍しく経営者はアラブ系ではないんですね。ワタクシの見たところ白い人みたいざんす。
その名もLa maison Cheikh(もしかしたらこの名前はスラブ系もしくはユダヤ系かもしれぬ・・・)
溢れんばかりの花が。
このお店はもうワタクシがブリュッセルにやってきた頃から既にあるんで、そのもっと前からず〜っと営業しているんじゃないかと。
このお店の特徴というかウリというか、それはこのてんこ盛りのお花でしょうか。一見するとここは花屋さんですか?と思っちゃうくらいの花の充実ぶりですが、これがまあ冬になればそれなりのボリュームに低下するんで、メインはどっちかと言うと食料品系かもしれぬ。しかし長年に渡り近隣の住民に愛されてる様子で、ワタクシの定点観察から行くとブリュッセル、特にワタクシの住んでる界隈は角地というのは鬼門というセオリーがあるものの、ここはその鬼門はどこ吹く風という感じざんすね。
で、ワタクシこのLa Maison Cheikhの前をいつも通るんですが、2週間以上前に山のようにワタクシの大好きなアンスリウムが入荷しているのが目に止まったんですわ。アンスリウムって日本式に言うとベニウチワ、ですかね。我が家にも随分前に購入した一鉢があるんですが生きてはいるものの花を付けなくなっちゃって久しい。ちゃんとお世話してるんですけどね〜。もしかしたら根が張り過ぎてるのかも(植え替えがなかなか面倒なのよ・・・)。
ワタクシ特に赤いアンスリウムが好きでして、かのお店にその赤いアンスリウムが山盛りに売ってるのを見たらもういても立ってもいられなくなっちゃったんですが、何しろ往路でかさばる鉢を持って歩くのが少々ホネ、というか正直邪魔で仕方なく毎回横目で「あ、まだ残ってる・・・」と思いつついつか買うわ!と思っておりました。
そして先週土曜日車でPaulとお買い物をした帰りについにアンスリウムを買いにLa Maison Cheikhへと向かったのでありました。
もうね、最初に見たときは3列縦隊でコーナー全部くらいの量だったのに日に日に鉢の数が少なくなってたんで今に無くなっちゃうんじゃないかと心配してたんですが、とりあえずまだ残っておりまして
写真の左上の辺りに並んでるのがアンスリウム。
これがね〜花の付きがやたら良くて、こんだけ花が付いてたらしばらくは楽しめるな〜とホクホクしながら元気そうなのを一つ慎重に選んだワタクシ。お店は結構繁盛してるらしく、入り口には既にちょっとした列ができておりました。で、ワタクシ妙齢の女性(老婆とも言う)の後ろにソーシャル・ディスタンシングを守って並んだんですが、どうやらここにお買い物に来る女性はお花目当てらしく時間がかかるのね。お店の方もフローリスト的な方をイチオシにしてるらしくて単品で選んだ花のブーケを一旦バラしてブーケに設え直すんでそれなりに時間がかかるみたいで。おじさん二人で甲斐甲斐しく立ち回っておりました。ワタクシが並んだ後にもすぐに何人も列に加わって、さすが人気あるのね〜と思っておりましたら、ワタクシのすぐ後ろに並んだ兄ちゃんが鼻息荒くやたら接近してくるのだ。しかもこの兄ちゃんマスクしてないし、ちょっと〜もうちょっと離れてくれないかな〜とムカムカしながら時々後ろをキッとにらみながら並んでたワタクシ。ちょうどワタクシの前にいた妙齢の女性の番になったのでやれやれ後一人ね〜とホッとしていたら、これがま〜時間がかかるのなんのって。しかも彼女の前にいた女性も更に時間がかかってて終わる気配なし。どうやら二人共ブーケを作ってもらってる様子。しかもこの老婆がしゃべるのなんのって、そこそこでっかい声でおしゃべりしまくるんで話の内容が筒抜けなんざますよ。こんだけ喋ってたらそりゃ時間かかるわ。そこでワタクシの後ろにいた兄ちゃんがイライラし始めましてね。ワタクシのすぐ後ろまで迫ってきたかと思えばふ〜〜〜〜〜〜〜〜っと思いっきり溜息ついたりチッと舌打ちしたり「pas possible・・・(ありえね〜)」とつぶやいたりで、ワタクシの方までなんだかイラッと来る勢い。マスクしてない上にソーシャル・ディスタンシング無視のこの兄ちゃんにワタクシ思わず「ちょっと、すみませんけどアナタ近づきすぎ!離れてくださる?」と手でシッシッとやっちゃいましたわ。
やっと喋りまくり終わって出てきた老婆
お会計終わってもまだ喋ってんの。
上品な身なりなんですけど迷惑かかるくらいしゃべくるのはアカン。
どうやら店内は2名までらしく、ワタクシこの界隈に住んで20年で初めてこのお店でお買い物をしたんですが店内は超狭いんでお店の人2名にお客2名ならそりゃもう3密バッチリざんすよ。ざっと店内見回したところ、ここで食料品を買うというと一体なんなんだろうな〜と首を捻ってしまうくらいの小ささですが、もしかしたら頼めば奥の方から持ってくるのかもしれぬ。
ワタクシは既に買うものを手にしていたんでお会計するだけだったんで早い。サクッとデビットカードで支払いをしようとしたらお値段が12ユーロですと。え?15ユーロじゃないの?値札には15ユーロって書いてあったんだけど、この2週間(もしかしたら3週間近く)で値下げしたのかも。うふふ、ラッキー。ニヤニヤしながらお会計を済ましてるとワタクシの少し後に入店した例の兄ちゃん(結局狭い店内に3人+店員2人の超3密状態 – 一人は頻繁に外に出るのでカウントしてないのかも)が入店したんでワタクシとっとと外に出ましたが、結構な人数が行列中でございました。
Paulが近くのお店のウインドウを冷やかして戻ってきたので車に入ると例の兄ちゃんが前方から歩いてくるところ。見てみると片手にバゲット1本持ってる。ま〜バゲット1本買うのに延々待たされりゃ溜息もつきたくなるだろうよ。睨んじゃってごめんよ。
ワタクシはと言えば久しぶりに花をゲットしてなんとなくウキウキした気分ざんす。
だってコレだもの
どうよこの立派な花の付き具合。
ちなみに我が家の長年のアンスリウムちゃんはこちら
花芽が1本。
ええ、このアンスリウムを見てからワタクシの念が通じたのか花芽が出てきましてね。更に小さいのも下の方に出てきてなんだか芽が出る、花が咲くって縁起が良いじゃありませんの。なんとなく幸せな気分になったワタクシざんす。
La Maison Cheikhにはかなり大きな蕾のバラが何種類もあり、今盛の芍薬もわんさかあったんで次は切り花も買ってみようかなと思案中。
La maison Cheikh
16, rue Emile Bouilliot 1050 Bruxelles
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