Arboretum de la Vallée-aux-Loupsで巨木を愛でる
先週末はまたまた3連休だったブリュッセル。でもって寒いの。最高気温15度ってどうなのこれ。その前の週末と10度以上の温度差ですわ。思わず暖房入れちゃいましたよ。でも今週末にはまた若干温度は上がる傾向だそうですが、天気予報はあまり信用していないワタクシです。
さて、先々週の暑〜い週末、Parc FloralからViroflayの友人PP宅へ移動してまったりと過ごしたワタクシたち、翌土曜日はワタクシが下調べしておいたとっておきの場所へとお出かけいたしました。
そのとっておきの場所とはDomaine départemental de la Vallée-aux-Loups。PP宅からは車で大体30分程度といったところでしょうか。結構近いのであります。近いんですがここはHauts-de-Seineの県になります。(ViroflayはYvelines県)
このVallée-aux-Loupsは狼の谷って名前なんですが、もしかして昔は狼がいたんでしょうかね。ここの目玉は何と言っても巨木の数々を所有するArboretum、つまり樹木園(植物園とは若干趣が違うということで)、そしてお肉の部位の名前でお馴染みChateaubriand(シャトーブリアン)の家。これらを同時に観られるという何ともお得感満載のお散歩コースなのである。いや〜ここを見つけた時にはワタクシはそりゃもうイエ〜スっっ!と思いましたね。これまでどうしてここの存在に気づかなかったのか不思議なくらいです。
とりあえずお昼ごはんをサクッと済ませてからね。
そのお昼ごはん
午前中にmarchéに行って買い込んだ品々でいかにもフランス的なランチです。
あ、左のトマトの真ん中にあるのはブッラータなのでイタリアですけどね。
じゃ、お出かけお出かけ。
駐車場を見つけるのに手間取った末、見つからず路上駐車して(結局あともう一歩のところで駐車場があったということに入場してから気づく我ら・・・辛抱が足りないと損をするという良い例)道から見える園内やこんもりした森を見ながらてくてくと坂を登り
写真だとちょっと光ってよく見えなくて残念ですが、街灯も木の葉(もみじ系と思われる)が影絵風になるようにデザインされておりますね。
さて、入り口に到着。Arboretumとmaison de Chateaubriandの入り口は道を挟んで両側に。まずワタクシたちはArboretumの方から
左に小屋的なものがありますが、ここは入場無料です。そりゃもう、ワタクシは有料のところなんてオススメいたしませんわよ(笑)。ここでパンフレット等を入手できますので適当に取って出発。
この樹木園、もともとは18世紀の種苗を営むCroux家の敷地でそのシャトーに長年に渡り一族が住んでいたのを1986年にHaut de Seineが買い取り、2012年に樹木園としてopenしたということだそうな。種苗屋さんったらお金持ちだったのね。
さ、まずは芝生の上をゴロゴロと転がるSean
このせいで耳が変なふうに挟まって痛くなったって。おバカだね、キミ・・・。
芝生のゾーンにはキレイな紫色の花が
なんて名前なのかしら、可愛くて非常に好み。
小道を進んでいくと小さな小屋が
何かしらそのポーズ。
中には入れませんが子供たちは盛んにここで写真を撮ってもらっておりました。
この園の売りは何と言っても数々の巨木。フランス語ではこういう木をLes arbres remarquables(驚くべき樹 – つまり驚くくらいデカい樹ってことでしょうか)と言う。
最初に目についたのはコレ
ちょっと裕次郎っぽくポーズ(笑)。これはヨーロッパブナの木だそうだ。
こちらはシラカシと言う種類のオーク。これもこの園の目玉の一つ
あまりのデカさにSeanがちっこくしか写らないというね。
オークって巨大化するとこんなうちわみたいな形になるんだ・・・。それともこういう種類のオーク?
枝に顎で触りたいらしく顎からジャンプするSean(笑)。なにげに後方にはブルーベルがチラホラ。
しばらく歩いて
もう歩き疲れたのかリラの樹の下で一服する男子3名。
Paulのブルース・ブラザーズみたいなサングラスがワタクシ的にはNGなんですが、母からもらったというので本人は嬉しいんだそうだ。実はワタクシ、このサングラスに速攻で気づいておりましたがコメントを控えておりました。しかし、Paulは嬉しいのかどうしても誰かに肯定的な意見を聞きたいらしく、ワタクシに感想を聞くと一発でダメが出るのを知っているので友人たちに「このサングラスどう?」としきりに聞いてるのが笑えた(アンタ弱気だね)。
実はここで駐車場があるということに気づきましてね。その際に駐車場の管理のおじさんに目的の巨木はどこかしらと聞きまして、ついでに入り口にはなかった地図の最後の一枚をまんまとゲット。
この地図はレアですわよ
どうしてかというと、サイトに地図が載ってないから。でもって園内には地図があまりないのと駐車場とかにもなかったりするので(運任せってことね)この写真をプリントアウトしてお持ちになると良いかと思いますよ。一つ難点があるとすれば地図上の番号がちょ〜〜〜小さくてルーペがないと見えないってことでしょうか。
さ〜お疲れ男子3名を駆り立てていざ行かん!
程なくして本日の目玉よっっ
これじゃ全容が分かりませんね。でも十分雰囲気は伝わるんじゃないかと。
これでどうよ
ちょろっと写ってるちっこ〜いSeanと対比するとその大きさが分かるんじゃないですかね。
樹齢150年だそうですが、この支えられてる感じはもっと年取ってるような気がしちゃうんですが。
日立のCMの♪この〜木何の木気になる木〜♪と思わず口ずさみたくなってしまうワタクシはやっぱり日本人。
折も折、お天気が超良かったので結婚式の写真撮影があちこちであり、ここも絶好の撮影ポイントとあって樹の下でカメラマンが激写しておりました。
この巨木はCèdre bleu de l’Atlas pleureurというアトラス地方の青杉の枝垂れ種だそうで。アトラスっていうとあのアトラス山脈方面なんでしょうか。この青杉、世界的にも有名らしいです。
枝を間近で見る
支えもアートなところがおフランス。この支えの柱は彫刻家のFrancis Balluによるもの。
この青杉のすぐとなりにも巨木が
これも杉の一種らしいが枝垂れ系じゃなくてぐんぐん空に向かって伸びるタイプ。でもね、どういうわけかこんなにでっかくて目立つのに地図には表示されてないという可哀想な杉なのであった。
この枝垂れ青杉の後ろには小川が流れておりまして非常にピトレスク
なので思わず記念撮影なんかをしてみたり。珍しくPaulが上手に写真を撮りましてね。感動して思わず載せてみたりして。いつもは人物がやたら小さくなるのでワタクシにドヤされるPaulである(笑)。
今がちょうど季節のアザレアがとっても綺麗です。
小川の辺を歩いているとこんな面白い光景が
巨木といえばお馴染みのセコイアの根元ににょきにょきと出ている何か
実はこれは根っこなんだそうだ。いや自然の造形って面白いですね。
自然の造形といえばこれも
枝を切った後がもっこりと。まるで彫刻みたい。
ま、こういうのはよく見かけますが、珍しい巨木のだとそれはまた美しく見えるものなのだ。
園内にはこういう18世紀の館なんかもあります
この他にもオランジュリーや木組みの家なんかもあるんですがどれも一般は入場できないみたいです。もしかしたらこういうところで結婚式のパーティーをやってるのかも。
最後はPP夫婦が盆栽の展示をどうしても観たいというのでお付き合い。お二人さんかなり真剣にガン見しておりました。ワタクシもSeanと一緒に観て周ったけど、こういうのは日本ですんごいのを見慣れてるだけに感動とまでは行かず。中には240年物とかあってSeanは「240歳なのにどうしてこんなに小さいの?」と素朴な質問を。そうね〜あんなにでっかい巨木を見た後じゃそう思うのも無理はない。
そんなこんなでこの樹木園の散策を終了したワタクシたち一行。これでもか!の巨木の群れにそれはそれは大満足でした。こんな場所があろうとは。Haut de Seine侮れないです。ここだったら毎回来ても全然飽きないと思いましたね〜。
Arborethum de la Vallée-aux-Loups、太鼓判で超オススメです♪
Arboretum de la Vallée-aux-Loups
102 Rue de Chateaubriand, 92290 Châtenay-Malabry, France
tel: +33 (0)1 49 73 20 63
貴子さん、見てくださってありがとうございます!行き方は一番下のGoogle mapをクリックしたら自宅の住所を出発地点にして行き方を選べばルートが出ますよ♪ここはとっても良かったのでまた行きたいと思ってます。他にも情報を沢山もらったり集めたりしたので今度メールしますね。
いずみさん、貴重な情報を!!ありがとうございます!!近いうちに行きます^^
Arboretum de la Vallée-aux-Loups
102 Rue de Chateaubriand, 92290 Châtenay-Malabry, Franceでナビにかけて、
パーキングは載せていただいている駐車場の辺りを目指せばいいですよね??
楽しみ〜〜絶対にこちらの詳しい方でないと知らない情報、有難いです。