Clarkenwell Vintage Fashion Fairとパチもん
さてLondon最終日は今回のショートトリップの最大の目的であるヴィンテージフェア。
前回の時に改めて思い知らされたんだけど、昔のLondonと違って蚤の市が観光客向けになっちゃったということと、Portobello Market以外のこじんまりした蚤の市が思いっきり縮小されちゃってるということで、その分アンティーク・ヴィンテージフェアが頻繁に行われている様子。ヴィンテージ物をショップで買わなければもはやフェアに行くしかないという感じなのである。
そんなわけでClarkenwell Vintage Fashion Fairにやって来ました。
ワタクシこのフェアは初めて。他のフェア(Hammersmith Vintage Fashion Fairとか)には何度か行ったことがあったけど、さてこのフェアはどんな感じかしらと興味津々。
入場料は£5(前売りだと£4.75 – あまりお得感ない前売りですわね・笑)なのでまあこれは普通。場所はFreemasons Hallというかのフリーメイソンのホールざんすね。
由緒正しき建物らしいので内装もなかなかのもの
そこそこ賑わっておりますが。
ええ、そこそこというのはワタクシ達オープニングに合わせて行ったのでまだ入り口に並ぶとかそういう感じでもなく。
店番のお姉ちゃんも手持ち無沙汰そうにしてたり
結構なボリュームの品揃えだったりするのね。
で、実際ワタクシがざ〜っと見たところ、このフェアーは洋服関係がメインみたいですね。ワタクシ一応ヴィンテージの買い付けしてたんで、こういうときは目指すものだけを見ますんで目につかないものはすべてスルーなんざます。で、今回のワタクシの目的はワタクシのジュエリー製作用のヴィンテージのコスチュームジュエリーをお安く手に入れようというものでして、ジュエリー一択で見て回りました。ジュエリー専門に販売しているディーラーは2〜3人しかいなくて、やけに高いディーラーがいたりしたんで少々がっかりしたものの、一人だけツボにハマる品揃えをしているディーラーがいまして
妙齢の女性二人のスタンド。
ここでワタクシ張り付きまして結構お買い物いたしました。っていうかはっきりいってここしかなかったというのが事実。でもここでそれなりのサイン入りのジュエリーを£20〜30でゲットできたのでワタクシ非常に満足いたしました。
んがしかし。
それなりに目的を達したんでもう終了〜と別行動のMちゃんを待っている間にぷらぷらと見て回っていたワタクシ(ワタクシこういうフェアーでは買うものが決まってるんでお買い物がめっぽう早いのだ)ふと目に留まったスタンドでHermèsのポーチというか財布というか、まあそんなのを見つけましてね。見せてもらうと£50だという。へえええ£50でHermès?と思ったものの、物自体は状態も良さそうだしまあ自分が気に入らなければ転売すれば良い儲けになるんじゃ(ウシシ)などと下心もアリで£45はどうだと交渉したらあっさりOK。じゃあコレいただきますわと商談成立。
その後Mちゃんと合流してこれこれこんなのを買ったのよと話してて、じゃあそれ見せてとなった。駅に向かうタクシーの中で例のHermèsのポーチ的なやつを見せたらMちゃん速攻で「いずみちゃん、これフェイクだよ」と。え、そ、そうなの?彼女もネットでパチもんを掴まされた経験があってこの感じは(ダストバッグのロゴがスタンプだったり)ティピカルなフェイクだそうで。いや〜ショック受けちゃいましたわ。Mちゃん「いずみちゃんヴィンテージに詳しいからそういうことないと思ってたわ」ええ、ワタクシもそう思いましたわ(泣)。
実際当日ワタクシはヴィンテージのHermèsのKelly持ってエナメルのHマークの付いたブレスレットをしてましたし、ヴィンテージを見る目にはそれなりに自信があったんですが、何たる失態。
それというのも、このフェア、ブランド物のヴィンテージに特化しているフェアと謳っていて、そういうところに選ばれて出展しているディーラーがよもやパチもんを販売するとは夢にも思わず、つい信用してよく考えずに購入しちまったというわけですわ。思い起こせば、このディーラーにブツについて質問をしてた時にこれはもらったものでワタシあんまり気に入らなくてごにょごにょごにょ・・・と口を濁していたのが気にはなったんですわよ・・・。
そのパチもんHermèsがコレ
値札のシールもまだ付いておりますわ。
ああ、こんなパチもん買わなければもうちょっとジュエリーを買えたのにワタクシのバカバカバカと自責の念に駆られましたが後悔先に立たず。
家に帰って早速ネットでHermèsのサイトで調べてみたら、今まさに同じものが出ておりまして実際そんなにヴィンテージでもないという。そして例のブツをじっくり見てみるとシルバーのボタンに彫られたロゴのHERMÈSのÈのアクソンがなかったり、ポーチのフタ部分の裏の革が本物はスムースなのにパチもんは表と同じ革が使ってあったりとツッコミどころが満載だったのであった。
もう悔しいやら恥ずかしいやらでムカついてその夜は安眠できなかったワタクシ、ディーラーの名前は分かってるがもらったカードには連絡先がないので主催者にサイトのフォームからこれこれこういうことがありましたがオーセンティックなヴィンテージを扱うそちらのフェアでこういうフェイクが出品されているということはいかがなもんでしょうね、フェイクを売るのも買うのも犯罪ではないかと思いますし、ワタクシ図らずも犯罪の片棒を担ぐことになるのはいやざますからワタクシこのディーラーに連絡取りたいので手助けしてもらえないでしょうかと問い合わせをしてみました。
そうすると2〜3日経って主催者から返事が来まして「お話を伺いましてこれはなにかの間違いであってほしいと思います。私達のフェアーでは良質のヴィンテージとオーセンティックなデザイナーピースを販売することを誇りに持っております。ディーラーにこの件を話してあなたに連絡を取るようにお伝えします」ですと。ふむふむ、ワタクシの問い合わせの文言が主催者のプライドに引っかかったというわけですな。
主催者側から連絡が来たことで彼らのメールアドレスが判明したので(フォームには添付機能が付いてなかった)例のブツの写真とHermèsのサイトからキャプチャした本物の写真をどのへんが違っているかの明細を付けて送って差し上げたところ、速攻で返事が来まして、ディーラーに転送いたしますとな。よ〜し、これでディーラーが何も言ってこなければこの主催者にさらなるクレームを付けるしかなかろうと腕組みして待っていたところ、翌日かのディーラーからメールがありまして「ごめんなさい、これはもらい物で本物と偽物の区別を見極めるのが難しかったんです。送料を教えてくだされば商品と合わせ全額返金いたします」と来た。
そうかそうか、まあどういう理由にせよディーラーだってこれが本物だったら£50なんていう破格の値段はつけなかっただろうし、パチもん売ったせいでフェアーから追放されちゃマズかろうし、チッとか思いつつ返品を受けたってことなんじゃないですかね。
Mちゃんが言ってたけどHermèsが£50で買えるわけないじゃんって、ええ、確かにそうですわね。ワタクシ転売の方で目がくらんだんです。人間、欲を出しちゃいかんということですね。深く反省いたしましたわ。
実はこのパチもんHermès、すご〜く臭かったんです。臭いってのはあのカビ臭いというか倉庫とかに長期間置きっぱなしになってた感じのあの匂い。だから、ワタクシもしこれをキープしなきゃならなかったらどこに保管しようか、この匂いをどうやって消臭したら良いんだろうかと頭を捻っていたんで、回収してもらえてほんとに助かりました。
ま、こんなオチが付いちゃったワタクシのLondonショートトリップだったんですが、とりあえず一件落着で(あ、でもまだ返金されてないんで落着までは行ってないが)めでたしということで。
Clarkenwell Vintage Fashion Fair
会場はコチラ
Freemasons Hall, 60 Great Queen Street, London, WC2B 5AZ
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