Friterie du Bourdon
ベルギーはフリット王国であるからしてまあ大体どこで食べてもそこそこ美味しいフリットはいただけるわけである。しかし、本当に美味しいフリットとなるとそんなに沢山あるわけではないのが現実・・・。我が家はあまりフリットを積極的に食す家族ではないので(でもどういうわけか私が妊娠中は妙にフリットを食べたくなり恐らくあの時が人生で一番フリットを食べた時期なんではないだろうか)家族のうちの誰かが「フリット食べたい」とでも言わない限りわざわざ食べに行かないのです。
そんな我が家、超久しぶりにフリットを食べる機会が訪れたのであります。それは何故かと言えばSeanがお友達のLiviusのお家でフリットの話をしたか食べたかなんかしたせいで「ママ、僕フリット食べたいの」とつぶやいたせい。「ふ~んそうなの、じゃぁフリット食べに行く?」と相成りました。そんなにしょっちゅう行くもんじゃなし、どうせ行くんなら美味しいヤツが食べたいよね、とフリットをググってみたらこんなの見つけました。人呼んでFritmap。すなわちベルギー(ブリュッセルだけじゃなくて)の最高のフリット屋とスナックのランキング。それを見るとどうやら一番はかの有名なMaison Antoine。ま、これは有名だからってことでの1位なんじゃないだろうか(裏でなんらかの大人の取引などあったんじゃ)。実はここはまだ試してないのでいつかこの評判が本当なのかどうかを確かめてみたいところ。そして以前何回か食べたことのあるFrit’ Flajayは8位。さらに現地で食べたことはないけどPaulに買い出しに行ってもらってなかなか美味しかったFriterie Chez Clémentineは9位。このFriterie Chez Clémentine、私たちの住んでいる区のUccleはPlace St. Jobにあるんだけどここが結構長い間工事しててそれでも巷によくあるフリットコットの風情のお店で営業しておりました。こんな感じですね
ま、良くあるフリットコットのタイプですが、でもここんちはまだこぎれいな方です。
あるときこのPlace St. Jobを車で通ったら広場がきれいに整備されてこのフリット屋も以前とは見違えるようなきれいなレストラン風に様変わりしていたのである。
もはやフリット屋とは言えないような高級感漂う立派なカフェの様な店構えに変身していたのであった。びっくり・・・。まるでビフォアアフター的な感じですね。
さて、こんな風にきれいになったんだったらここんちに一回食べに行ってみようかしらと思い、フリットとかスナック系なら若人に聞くのが一番と若人の母である友人にランチの時に聞いてみたところ「彼に言わせるとね~、いまいちらしいわよ。Flajeyも問題外ですって。あ、Antoineも言うほどじゃないの」へええええそうなんだ。じゃあどこがいいんですかね? と聞けばそれはね~と場所を教えてくれたのはいいがなにしろ彼女は方向音痴。そして店の名前を覚えないという致命的なハンディがあるため彼女のうる覚えの情報をもとにそのUccleのどこかにあるというブリュッセル一だと言うフリット屋を目指すことに。一応行く前にPaulにこれこれしかじかの場所にあるフリット屋を知ってるかと聞いてみたところ「あ~あ~あ~あるね~あれのことだね」と分かったらしい。大丈かと一抹の不安を覚えつつ行ってみたのは先週土曜日。なんとか友人の言うように車を走らせるとおおあった、でも通り過ぎた!(笑)なんとか戻って駐車場に車を停めてフリットコット(ここはほんまもんの掘立小屋系)へ近づいて見れば
まさかの閉店!(号泣)
でもでもさっき通り過ぎたとき入口に人がいたのよ、どうしてどうしてとお店の御主人らしき人に聞いてみたら「2時半までで終了、6時にまた開くよ」と。が~ん。今2時半ほ〜んのちょっと過ぎたところなんですけど。ったくこっちの人間はこういうところだけ時間に正確だよ。「あの~でもお宅のフリット食べに車飛ばしてきたんですけどだめなんですか?」と半ば半べそ状態で聞いてみたものの「息子が火を切っちゃったからね、無理」となんとも無愛想な親父なのであった。がく~っと肩を落としとぼとぼと車に戻るワタクシをよそにSeanは最後のお客さんと思われるご夫婦と交流中。Sean、キミ社交的だね。「僕おなかペコペコなの~」などと言いつつおばさまに近づいたSean、どうやらフリットのおこぼれをゲットした模様。え~とSean、あのね、そういうのは単なる物乞いよ(汗)。まぁ、彼らも私たちのやり取りを聞いていたのでお気の毒と思ってくれたのかも。で、Seanは唯一人ここんちのフリットを味見したわけですが美味しかったんだそうだ。ふ~ん、そうか。近くにいたPaul(アンタ我が子が食べ物施されて恥ずかしくないのか)によればフリットが太くて美味しそうだったとのこと。そんなことを聞けばますます食べたくなるじゃないの。ううむ必ずリベンジしてやる。絶対2時半前に!
というわけでリベンジ。行きましたよ、今度は1時過ぎに到着。
え~と。アレですか、ここんちは普段から開店休業的な趣を保っているってことなんでしょうかね。上の初回の写真との違いはシャッターが半分開いているというところですね(一応ほぼ同じ角度で撮ってます)。
あ、でも入口はちゃんと開いててお客さんも待ってました(ホッ)。
じゃあオーダーしてみようか。
ここんちはpetit(小)、 moyen(中)、 grand(大)、 geant(特大)と4段階になっている模様。初めてなのでSeanにpetitで、私たち大人はgrandをシェアすることに。
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ソースの種類もかなり沢山あります。Seanは最初からケチャップケチャップと連呼してたので無条件にケチャップ。我々大人はお約束のsauce samuraïがいいんだけどいないねサムライ。どこ行ったどこ行ったと探してたらどうやらPaulも同じことを考えたらしく親父さんに質問してた。そしたらここんちはsauce samuraïをbanzaïと呼んでるんだそうだ。バンザイ・・・ですか(笑)。じゃそのバンザイでヨロシク。Mさん情報によると、フリットは親父が作ったのが美味しいそうだ。息子が作るといまいちですって。今回はラッキーなことに親父自らがフリットを揚げてくれましたのでそれはさぞかし美味しかろうと期待で胸がはちきれんばかり。
フリットを揚げる親父
それにしてもこの親父、本当に無愛想この上なしで写真撮るのも隠し撮り的な感じでいたしましてね。コワかったわ・・・。
さあできた。
Seanも待ち切れずに食べる
いや~ウマいわ♪外はカリカリッ中はホクホクっの完璧な揚げ加減。なんだかポテトコロッケを食べているような感じです。友人よ、アナタの息子はエライ!やっぱりこの手の情報は若人に限るね!確かにこのクオリティーはこれまでに食べた美味しいと言われるフリットとは一線を画すのではないかと。これからはここんちに限るね~。
ただ、ここんちは場所がちょっと微妙なところにあるのね
この通りでっかい交差点の角で多分来る方向にもよると思うけど知らないと最初の時みたいにしゃ~っと通り過ぎちゃうかも。でもお客さんは勝手知ったるという感じでさくっと車で来て(またはふらっと歩いて)お持ち帰りまたはその場で食べてまたさくっと帰って行く。でもFlajeyやAntoineみたいに行列してるわけじゃなくて本当に知る人ぞ知る的な感じです。ちょっとこんなんでやって行けるのかしらんと心配するくらい。
ここの名前はFriterie du Bourdon。ランキングにも載ってない。でも、知ってる人は知ってるもんで私が時々チェックするレストランブログにも載ってまして、最高のフリット屋と書いてます。うん、全く同意しちゃいますね。
ただしですね、このごんぶと&ホクホクのフリット、美味しく頂いたはいいがコロッケを食べ過ぎた時みたいに若干胸やけがしましてね。私はpetitでOKかなと(それでも多いかも)。Paulにどう、足りた?と聞くと「僕は一人でもこれでイケる」だそうで。あっそう。一人で大OKとはやっぱりアンタ大喰らいだね。ちなみにSeanはさくっと完食。美味しかったそうだ。よ~し、また来ようっと。
Friterie du Bourdon
1155, chaussée d’alsenberg 1080 Bruxelles
tel: 02 332 04 48
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