3つの国境が交わるところ

2022/04/16Bruxelles.Comments: 0

ヨーロッパでは車で走ってると気がつくと国境を超えてるなんてことは日常茶飯事だったりいたしますね。
特にベルギーは小さい国なんで周りをフランス、ドイツ、オランダ、ルクセンブルク、海を挟んでイギリスに囲まれておりますが、国境まで行こうと思ったらブリュッセルからだったら車で1時間半とか2時間位でサクッと国境超えできちゃうのである。

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こんな風に国に囲まれてるんで国境がややこしいところもあるわけで。今回はブリュッセルから2時間ぐらい走ったところにベルギー、ドイツ、オランダの3カ国の国境が接してる場所があるというんで、Seanの地理のお勉強も兼ねて行ってきました。
場所的にはリエージュ方面、自然保護区で有名なHautes Fagnesの方ざんすね

Les Trois Bornesと呼ばれております。

本当は1時間45分くらいで到着するところ、カーナビに住所が入力できなかったんでワタクシがスマホで住所を調べてGPSでナビしたんですが、またしてもPaulがワタクシのスマホを信用しなかったのと（悪いけどiPhone13の最新版のマップなんですけど）ダイレクトに行けるはずの道が封鎖されてたらしく2時間近くかかってしまった。
到着してみると駐車場はそんなに混んでなくて一律2.50ユーロを払ってサクッと駐車。
地図を見てみよう

この辺はベルギーではPlombièreという地区の様子。配管工なんていう地名なのね。
実はここは1839〜1919年までは4カ国の国境が接していたそうな。4つ目の国は中立国のモレネという国があったんですがベルギーの領土になったんで現在の３カ国になったというわけ。
早速3国境が交わる地点へ

記念撮影する人たちの合間を縫ってポーズ。
とは言ってもそんなに人もいないんで写真を取るのは特に問題もなしざんす。地面にラインが3方に走っておりますが、これが国境。Seanが立ってる所はドイツ。これを１周ぐるっと廻ると3カ国周遊できちゃいます（笑）。
そしてこのすぐ近くにはオランダの標高最高地点が

手前にあるプレートに標高が書いてあります。
よ〜く見ると322.5mとある。最高で322.5ｍの標高って、いや〜マジですか。さすが低地の国というだけあるわ。
さてそんな地味なモニュメント（というよりもはや標識のような・笑）を見ながら進むと、レストランに囲まれた広場に。
ご丁寧に3つの国ごとに分かれたレストランが

こちらはフランス語のベルギー側のレストラン。
ワタクシたちは日向ぼっこしながらワタクシが作ったおにぎりでランチざんす（ツナマヨが超美味しかった〜）。
このベルギー側のレストランに隣接してツーリストインフォメーションがあるんですが、おばちゃんがカウンターの後ろでお昼ごはん食べてたり、お世辞にもあまり役に立つような雰囲気がないんですの（汗）。地図だけゲットできればOKざんす。
オランダ方面へ歩いていくとラビリンスがあったりするんですが、勿論有料。でもSeanがあまり興味を示さなかったんでワタクシ達はパス（後で調べたら大人でも散々迷うくらいで面白いとか）。
途中オランダ側の駐車場があってベルギー側のは駐車場に入る前のゲートであっさり料金を払うシステムだったのにコチラのはこんな風

税関ですって。シャレてるじゃないの。
最初Paulがここの駐車場を見て「おっ、ここは料金払わなくても入れるみたいじゃない」と言ったものの、この税関というか料金支払い機を見て「そんなことはないか」と若干ガッカリしておりました。まあでもたったの2.50ユーロなんでね。
さて、せっかくここまで来たんだから展望台くらい登ってみるかということで、ワタクシ達3人で登ってみることに

高いところを見ると登りたくなるSeanざんす（笑）。
高所恐怖症のPaulは勿論エレベーターで登るんですが、Seanに誘われるままにワタクシは階段で

お上りさん（笑）。
いや〜これがね、大変でしたわ。最初は余裕で登ってたんですが、ワタクシったら真ん中へんを過ぎたあたりでふと足元を見ちゃったんざますよ。その階段がス〜カス〜カしちゃって下界が丸見えでしてね・・・。思わず足がすくんじゃいまして（泣）。しかし、もう道半ばまで来ちゃってるしこれはもう登るしか道がない。そこからはもう顔を上に上げて手すりにしがみついて絶対下を見ないようにしてヒーヒー言いながら登りました。でもね、こういうときに限って風が吹いてくるの（泣）。とにかく必死の思いでてっぺんまで登りましたわ。到着したらエレベーターで登ってきたPaulが展望台で景色を眺めておりました。ここはガラス張りで所謂室内なんだけど、更に上の吹きっ晒しの展望台に登れるのだ。ここでもまたSeanが「ママ〜上に行こうよ〜」と誘うんで、仕方なく登るワタクシはどんだけサービス精神旺盛なんだろうか（汗）。
特に何も説明もない見晴台ですが、３方向にそれぞれの国名が

まずはベルギー。

オランダ。

そしてドイツ。
こうやって上から見ても平らな土地だよな〜と。これでも標高３００mちょっとあるんだけど、考えてみたら300mなんてちょっとした小山くらいのもんなんで全然大した高さじゃないのだ。
Seanはこの展望台がやけに気に入ったみたいで降りるのも階段で降りて（ワタクシは勿論Paulと一緒にエレベーター）今度はここに友達と一緒に来て登りたいなどと言っておりました。
一応この公園の付近は森歩きコースになってるんで、ヨーロッパの定番ランドネを楽しむ人達に倣って一番短いコースを散策してみました

オランダ側の森を行く男子2名。
途中でベルギー国境のサインが見えたんで引き返してきましたが、健脚の人たちは数キロのコースをガンガン歩くんでしょうね。
途中で倒木を見つけると

いくつになってもやることは同じのおこちゃまSean。
実はこの森歩きコースにワタクシの花粉症の天敵白樺がたくさん生えておりまして、しかもよく見ると花が咲いてるのもあったりで、これはヤバい、せっかく花粉症からご無沙汰になってたってのにこんなところで再発したら元も子もないと言うんで、歩いてるあいだ中ハンカチで鼻を押さえてたワタクシざんす。マスクしても良かったんだけど、結構人とすれ違うんで青空の元マスクして森歩きはいくらなんでも無粋ということで我慢いたしました。
この3カ国一度に越境できるポイント、か〜な〜り地味ではあるものの、話の種にはなるんで一度位は訪問しても良いんじゃないかと。