Fukko Concert
昨日は東日本大震災から5年目の3月11日。皆さんはどのように過ごされたでしょうか。
あれからもう5年も経ってしまったんだなあと思うと、月日が経つのは早いものだな〜と・・・。確かにSeanはあの時はまだ3歳だったからどんなことが起こったのかもよく分からなかったわけですが(TVの映像が繰り返し流されていたのを一緒に観てはいましたが)それでも月日が過ぎるごとにあの経験が風化されないようにと願ってやみません。
そんな3月11日の前日の夜、JasminさんからSMSが。翌日の夜にある復興コンサートに一緒に行きませんかとのお誘い。最初はSeanと一緒にと言われたものの、さて夜8時からで果たしてSeanは大丈夫だろうか、いやその前にコンサートに興味あるのかな〜と一旦ベッドに入ったSeanに聞いてみると「ゲゲゲの鬼太郎やるの?」え?どうしてゲゲゲの鬼太郎?いや〜クラシックコンサートだからさ、ゲゲの鬼太郎はないと思うの。実は今ピアノの練習曲でゲゲの鬼太郎のテーマを練習していているSean、しかも先日発表会があったばかりなので自分が弾くのかと思った模様(笑)。「あのね、本物のコンサートだからゲゲゲの鬼太郎はやらないと思うよ」と言うと「じゃ、ボク行かない」とあっさり。あっそう。いい経験になると思ったんだけどな〜。そんなわけでワタクシだけご一緒しますわということに。
そしたら翌日、学校に出かける間際にPaulがSeanはコンサートに行かないのかと言うのでこれこれ云々で行かない旨伝えると「Sean、自分で弾くんじゃなくて聴きに行くんだよ」と一言。すると「じゃ、ボク行きたい」なんだい、気が変わったんかい!ま、昨日は寝ぼけてたかもしれないしね、と早速JasmineさんにSMSしましたらSeanの分もOKとなりまして、Sean初コンサート体験と相成ったのであります。
いや〜大丈夫かな〜おとなしくしてられるんだろうか。っていうかその前に眠くならないだろうか、などとあれこれ心配しつつお迎えの時間6時半。Paulには夕ご飯を用意していたので後ろめたさも感じずSeanといそいそとお出かけ〜。
場所はFlagey。このイベントは震災の1年後から在ベルギー日本人ヴァイオリニストの堀米ゆず子氏の音頭で始まったそうで今回で4回め。ちなみに今年は日本とベルギーの友好150周年という記念の年でこのコンサートもそのプログラムに組まれているみたいです。
こちらがそのフライヤー
5年、というのが手で表現されてます。
右の方に演奏者の名前があるんですが、JasmineさんからSMSをもらった後速攻でググってみたら演奏者の中にかのMartha Argerichの名があるではありませんの!
(写真は拝借しております)
白髪になってしまいましたが相変わらずお美しい。
思い起こせばワタクシが小学生くらいの頃、父がこういう風に弾くのだとレコードのピアノ曲全集をワタクシに買い与えた中にアルゲリッチのショパンがあって何度も何度も繰り返し聴きながら「ワタクシもいつかこんなピアニストになるわ!」などと大それた夢を描いたものですよ・・・(遠い目)。
とにかくピアノをやっている者にはもはや神、ショパンコンクールや数々のコンクールを優勝した天才のマルタ・アルゲリッチが出演するとなればそりゃもう行かないわけにはいくまいて。実は去年の復興コンサートにも彼女は参加していてたった一回だけのコンサートなので是非聴いてみたいと思ったものの結局行けずじまいとなった経緯があったのでJasmineさんのお誘いは本当に嬉しかったのです。
さて、ちょっと早めにFlageyに到着してFrites Flageyのフリットで腹ごしらえ。本日の夕食はフリット(笑)。久しぶりにここんちのフリット食べたな〜。たまにはいいもんだ。
コンサート開始は20時。時間が来るまでドアが開かないのでバーで一杯して待つ。Seanは補習校のクラスメイトを見つけて大喜び。しかし日本人よりはベルギー人や非日本人のほうが多めで、やはり世界的に有名な演奏家が出るのに35ユーロという破格のチケット代はやはり現地人の興味をかきたてたということでしょうな。
FlageyにはSeanを連れて映画を何回か観に来たけどコンサートは初めて。クラシックに限って言えば、良く室内楽とかやってますね。
会場のStudio4はこんな感じ
日本をイメージしてかバックが真っ赤にライトアップされております。
王室関係のお出ましがあるという話だったのが体調不良ということでご臨席なしだそうで。以前は現在の国王夫妻がご臨席されたこともあったんじゃなかったっけ。
とりあえず20時にはなったもののここはベルギーですからね、いくら日本のためのコンサートでもベルギータイムで30分近く遅れて開始いたしました。
Seanは開始早々眠くなりだした模様でま〜ムズムズと動くのなんのって(汗)最初はお隣が日本人男性だったんだけど(真ん中に近かったのでピアノを弾くところがよく見えるようにという配慮だったのがアダに)あまりのムズムズ具合にワタクシと席をチェンジ。ま、いつも8時半過ぎた頃には寝てるのでこれは致し方なし。アントラクトでは一人でJasmineさんのダンナ様と一緒にバー方面へ遊びに行ったりとそれなりに楽しんではいたらしい。ちなみにこの時に補習校の1年生の時の担任の先生にお会いしてちゃんとご挨拶も出来たということを今日先生ご本人から聞きまして。って、そんなの聞いてないし(汗)。そういうことはちゃんと教えてちょうだいね、Sean。
さ、アントラクトの後はお待ちかねマルタ・アルゲリッチと堀米ゆず子さんのアンサンブル。このバッハのピアノとヴァイオリンのためのソナタは初めて聴いたけど、やっぱりアルゲリッチは素晴らしかった・・・
右がマルタ・アルゲリッチ、左が堀米ゆず子さん。
アンコールも他のプレイヤーたちより多くて長かったですね。
一番最後のメンデルスゾーンではついに最後の2楽章でSean撃沈。ま、でもよく頑張ったんじゃないかな〜。なにしろ終わったのは11時近く。どうだった?と聞いてみたら良かった〜と。ちゃんとピアノの手の形もチェックしていて開始早々「ママ、丸い手で弾いてるね」って。ヨシヨシ、ちゃんと学習してるじゃないの。これを機会にコンサートもたまには連れて行こうかと思っております。ただしマチネじゃないと無理ね。
復興がテーマだけに短調の曲が主体になっていたので子供には少々難しかったかも。でもとても有意義な素晴らしいコンサートだったと思います。Jasmineさん、ご招待ありがとうございました♡
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