Little Tokyo
さてさて本日は久しぶりのランチのお話。
今回は「和食」(なぜカギ括弧が付くのかは後で分かります)。しかし、この「和食」は普通の日本料理ではないのである。なんちゃって日本料理。
少し前にこのレストランをネットで見つけてからほ〜こういうのが人気あるの〜と気になっておりましたが、同じ日本人でこのなんちゃってを面白がって試してくれそうなのはママ友Mibさんくらいであろうとお誘いしてみたらワタクシの思惑通りサクッとOK。よっしゃいっちょ行ってみっか〜と向かったのはLittle Tokyo。
あ、Little Tokoyって言ってもあのロスにある日本人街のリトルトーキョーのように真剣な海外におけるジャパンではないのだ。もしかしたらここんちのオーナーはロスのリトルトーキョーをイメージしてお店の名前をつけたのかもしれませんがね。
しかしね、ワタクシがここんちのレビューを見たのがブランチがイケるという話だったので、和食でブランチかい?と怪しい和食疑惑がフツフツとね・・・。だからMibさんと「なによ〜これ〜超なんちゃってじゃ〜ん!」なんて笑い飛ばす気満々で潜入したわけです。
場所はブリュッセルでは誰もが知ってるブラックエリア – 悪名高いというブラックの意味ではなく黒人御用達&居住地区 – Matonge(マトンゲ:Google mapにマトンジュと表記されてますが、ベルギーでは誰もがマトンゲと呼んでるのでコチラが正解かと)のど真ん中にありまして、ワタクシ的にはあまり馴染みのない地区。Mibさんはお友達がお住いだとかで勝手知ったるエリアで方向音痴コンビでもここなら大丈夫そうね、と安心してでかけました。
さ、こちらがそのLittle Tokyo
事前情報がなければたまたまTokyoと名前がついたカフェかしらと思ってしまいそうな店構え。これがLittle Italyとかであっても何の問題もなさそうな。
開店早々の12時でも既にお客さんもチラホラと入っておりまして、早速お兄ちゃんに予約してます?と聞かれたので「してませ〜ん」と答えると窓際のベンチ席に案内された。この日はやたらお天気が良かったので窓に面した席のMibさんは目が開けてられないほど。ま、時間が経てば太陽は動くので窓際で席を変わってもあまり意味が無いということで柱で日差しを避けつつお食事ということに。(奥の席を所望したところ、4人席だからゴメンナサイと)
店内はどう見ても和を感じさせないデコなんですが
イサム・ノグチ風のカラフルなぼんぼり的なランプとか(なにげにこの模様が我が家の激しく縮むスポンジのネットを思わせるんですが)
腕のもんもんと寅さんみたいなネックレス(というのだろうか、これ)の半裸のおっさんのイラスト・・・。これがジャポンだぜ!という主張してるんだとするとなんかちょっと複雑。ううむ。
じゃ、メニュー見せてもらおうじゃないの。
こちら定番と思われるメニュー
どういうわけか番号が飛んでるんですが、これはポーション(サイドメニューのことか?)と呼ばれるのが一桁の数でアントレが10台、プラが20台、串焼きが30台(一つしかないけど)、デザートが40台という区切りらしい。別にナンバリングしなくても良くね?漢数字が書きたかったとか?あ、余計なお世話ね。
そしてコチラが本日のランチセット
肉・魚・ベジで選べるようになっとりますが、内容を見てると思わず唸ってしまうような食材を組み合わせている気がしないでもない。でも興味のほうが勝ってワタクシたち二人共魚のランチセットにいたしました。それにしてもデザートにあるMOCHI – 餅(だよね?)8ユーロってどんなの出すんだろう。まさか白いのポンと出しはしないよね(怖)?コレ以外は全くフツーのカフェのデザートですが。
ところでテーブルにはちゃんと純日本製と思しき割り箸が乗っておりました
コレ、スーパー田川とかその辺りで調達したのかしら。
しかし、置き方は思いっきりヨーロピアンなのね(苦笑)。日本式はお箸は縦に置かないのよ。ここんちからほど近いところに有名な三辰とかあるんだけど、和食レストラン行ったことないんだろうか(それでなんちゃって日本レストランをやるという度胸の良さ)。
程なくしてお食事到着。
まずは付け出し的なもの(日本人的には箸休め)とお味噌汁
日本式ならこれは酢の物と言いたいところだが、まあサラダね。
でも味付けはなかなかヨロシクて思わずお兄ちゃんにこの味はなんすか?と聞いてみるとマンゴーとか柑橘系の何らかがポン酢のようなもので和えてあるそうだ。このドレッシングはいただき〜とMibさんと激しく同意いたしました。実際このランチではこれが唯一美味しかった。
そしてお味噌汁もどき
レンゲがどっぷり浸かった状態でせとものの丼で出てきたのでちょっと引いたわ・・・。
なぜもどきかというと、具がやたらシャキシャキした白菜オンリー(ネギの代わりにシブレットがパラパラ)でお味噌の味が極限にまで薄められたコンソメスープ的なものでして、ま、こんだけ量があるんならこのぐらいの薄さでこっちの人々にはOKかも知れないがワタクシたち日本人ですのでね。Mibさんは好意的な感想を漏らしてましたがワタクシ的には失笑モノというかね。ところでこのサーヴしてくれたお兄ちゃん、ホンマモンの日本人のワタクシたち相手に胸を張って「ミゾ、ミゾ」と連呼するので(フランス語だとsoはゾと発音しちゃう)あのね、それはミゾじゃなくてミソよ、ミゾだと別のものになるから(溝ね)、と親切に教えてあげたら兄ちゃん「そうなんだ〜」と学習したかと思いきや、直後に隣のテーブルでメニューを説明してる時にまたしてもミゾ連発したので、コイツ学習能力ないな、と思ったワタクシです。
そうこうしてると時間差で(これはコチラ風に前菜・メイン的なサーヴにしてるのね)メインの魚のプレート登場
色彩的に食欲をあまりそそらない彩りというか、主に緑とグレー。
ここになんかこうニンジンとかトマトとか添えて欲しい気がするんですが、唯一の差し色はご飯の上に乗っかってるガリ。この時点ではどうしてガリ?と思ったんですが食べ進んでるうちに判明したことが。実はこの御飯がすし飯だったんですね。最初は「?なんか酸っぱいような微妙な味が?」と思っていたのが食べてるうちに、おおこれはもしやすし飯なんだね?とやっと分かったという。そのくらい超薄い味付けのすし飯だったんですの。そう、だからこそのガリ乗せだったわけで。しかし、どうしてこの献立でお寿司だったんだろうか。っていうか白いすし飯なんで刺し身かなんか欲しいよね?でもこの魚、スズキは蒸し焼きっぽく処理してある。でもってくっさ〜!下ごしらえを全くしてなくてお醤油かけないとギブしそうな臭いが口中に充満しちまいましたわ・・・。もしやこの臭さを緩和するためのすし飯とか?ううむ、これは難易度高し。付け合せのチンゲンサイとかの野菜はココナッツオイルやナンプラーみたいなので炒めたらしくエスニックな感じ。ってかなんかもうグチャグチャじゃないのさ。
そんなわけで和風どころかかなりなんちゃってジャポネだったというLittle Tokyoなのであった。Mibさんは食材の使い方が思いもよらなくて(確かに)発見はあるわね〜とまんざらでもなさそうだったけど、ワタクシはとりあえずのリピは結構でございます。和を売りにするんならもうちょっと基本を押さえてからアピールして欲しいものです。このメニューで堂々とレストラン・ジャポネと謳うのは止めようね、キミたち(確かに但し書きでヨーロピアンとアジアンのミックスってありますがね)。と、まあ丼がdunburi(でゅんぶり・笑)とか生姜がsioga(塩が?・爆)とかおしながきを始め突っ込みどころ満載ではあるもののコレを和食ではなく無国籍の別モンだと思えばそれはそれでなんとなく話のタネにはなりますぞ。
Little Tokyo
15, rue Saint-Boniface 1050 Bruxelles
tel: 02 513 48 41
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