Timeless

2016/02/24Bruxelles.Comments: 0

ここんとこオシャレな話題が乏しかったので満を持してモードなお店を一つご紹介。
とは言っても、かなり前から出そう出そうとは思っていたんですが、なんだかんだと新たなトピックが出てくるのでついつい後回しになってしまっておりました。
そのモードなお店はTimelessというヴィンテージショップ。ワタクシのヴィンテージの師匠であるRitaのお店です。
彼女とのお付き合いはかれこれ20年前に遡る・・・。
まだワタクシがParisに住んでいた結婚当初はPaulがブリュッセルで働いていたので時々ブリュッセルに遊びに来ていたところ、たまたまmusée Hortaのあるrue Americaineを通りかかったら彼女のお店を発見。古いお屋敷の一階に当時のお店はあったんですが古い建物にありがちな薄暗〜い店内にはそれこそお宝がわんさかとありましてね。すっかり我を忘れたワタクシ、その頃は懐具合もよろしかったのであれやこれやと買い込んで、その後すっかり常連となったのであった。しかしね、今でこそ友達付き合いをしているRitaですが、当時はいつも機嫌悪そうで（後で聞いたら万引きが多くてムカついていたらしい – それも移転の理由の一つ）少々近寄りがたいオーラを放っていた彼女でしたが、何度も通ううちにすっかり打ち解けて仲良くなったのでありました。数年後にrue Americaineの店舗を売って新たに購入した新店舗に移転したTimeless、いきなり180度転換の超モダンな店舗になりましてね。でもこっちのほうが彼女のテイストにあっていると思うので大正解だったと思っております。
店内はこんな感じ

これぞミニマリズム、という趣ですが、什器は特注だったそうで。
ウインドウにはおシャネルのジャケットがディスプレイ

実はRita自身が生粋のシャネラーでして普段の装いはほぼシャネル。でも成金っぽくなくてそれはさり気なくオシャレ。これで御年65歳あたりだなんて絶対信じられない若さをキープしてるのだ。いいな〜こういう歳の取り方をしたい。
シャネラーのもとにはシャネラーが集うのであろうか、彼女のところに持ち込みをしにくるオバサマたちもまたシャネラーなので必然的に彼女のショップのメインはシャネルのヴィンテージ。
おシャネル好きがよだれを垂らしそうなビジューもてんこ盛りですわよ

ま、シャネルだけに安くはないですが（笑）。
でも貴重なヴィンテージがParisなんかと比べると格段に安く手に入るとあってParisの某有名ヴィンテージショップのオーナーたちや遠くはLAのアノ超有名ショップやらオーストラリアのコレクターやらがシャネルだけに限らず買い付けに来るそうな。以前聞いた話ではたまにセレブも来るらしい（ライブでブリュッセルに来ていたティナ・ターナーとか、カトリーヌ・ドヌーヴはかつて常連だったらしい）。ワタクシも以前ベルギーの某デザイナーがアシスタントと一緒にサンプルを買いに来ているのに遭遇したことがあります。
Ritaはアートにも造詣が深くて、特にアール・デコ期のセラミックのマスクをコレクションしていて、これ目当てに買い付けに来るコレクターやバイヤーもいるそうです

ショーケースの中にシャネルバッグと一緒に並ぶアールデコのマスク・・・。その道の専門家には垂涎の作家物だったりするのです。
Ritaをワタクシのヴィンテージの師匠とご紹介しましたが、彼女のお店に通っているうちに入り浸りになったワタクシ、彼女が買い付けたものを見せてもらって説明を受けたりしているうちに次第にヴィンテージ開眼というかどんどんヴィンテージの魅力にハマって行きヴィンテージコレクターになりまして、それが高じてついに自分のコレクションも作るようになったという、まさにワタクシの大先生なのであった。
彼女のお店は週に2回火曜日と木曜日しかopenしないのですが、それ以外の日はアポイント制で開けてくれます。ただし、その場合はしっかり下調べをして買う気満々で行くことをオススメいたします（笑）。とにかくここんちの目玉はシャネルのコレクション。それ以外にはYSLやPucciなどのヴィンテージがモリモリと揃っております。基本高級ヴィンテージゆえお値段は高めにはなりますが（でもParisやLondonに比べれば思わず買ってしまいたくなるお値段です）カジュアルなものやビジューで手頃なものもあったりしますので勇気を出してRitaに尋ねてみてください。勿論彼女は英語はペラペラですのでご心配なく。
ああそれにしても最近ご無沙汰してるな〜。今度久しぶりに遊びに行ってみよう♪