犬ヶ島 – Isle of Dogs

犬ヶ島 – Isle of Dogs

5月のとある日曜日。Seanと以前映画館で予告編を観てからず〜っと観たいねえ観たいねえと言っていた犬ヶ島を観てきました。日本では本日封切りだそうで。
ワタクシこのウェス・アンダーソンの世界観がすんご〜く好きでデビューしたての「天才マックスの世界」から今まで大体の作品は観てきたんですが、何が好きって彼の映画の独特の色使いとキャストのアンサンブルが良いんですよね。登場人物もどっちかって言うと枯れた俳優さんたちが多くて、お気に入りの俳優は何度も何度も使ったり、でもワンパターンじゃなくていい感じにハマってる。で、ちょっとヒネったストーリーも独特で、ワタクシの好みにツボなんざんす。
で、今回の犬ヶ島。だいぶ前にお知らせのクリップ(ウェス・アンダーソンとエドワード・ノートンがゴチャゴチャとおしゃべりしながら新作映画の話をしてるというやつ)を観てから興味津々で待ちわびていたのでSeanと二人期待に胸膨らませていざシネマへ


もうタイトルが日本語で犬ヶ島っていいじゃないの。
ウェス・アンダーソンの日本大好きやで!ってのがビシビシと伝わってきますわ。
この日の観客は、まあ10人くらいでしたかね。でもところどころ字幕なしで日本語のセリフが流れたりするところもあって、日本人のワタクシ&半分日本人のSeanはウシシウシシとちょっとした優越感で観ておりました。そうは言っても日本人の俳優さんのセリフ(特にメガ崎市関係の面々)は先のアカデミー賞で主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンドの通訳で被っているのであまり良くは聞こえないんですが、なんとなく海外の映画で日本語がフツーに流れると日本人としては嬉しくなるもんです。
この映画、そこらじゅうに日本映画とりわけ黒澤明のオマージュが散りばめられていて、分かる人には分かる、でもわかんない人にはサッパリ、みたいな玄人好み。コレに関しては映画評論家の町田智浩さんの解説でお勉強をするとよござんす。ワタクシも一応町田智浩さんの解説で予習して言ったのでふむふむそういうところでそう来るのね〜みたいな感じで楽しめました。
犬ヶ島って言うくらいなので犬がたんまり登場するんですが、ワタクシが気に入っちゃったのがこのワンコ


渋い系俳優ビル・マーレイが扮する(というか声やってる)Boss。
かつて高校野球のマスコット犬だったという設定なんですが、このワンコがいた家ってのがラーメン屋の竜来軒


この懲りようったら。
しかもドラゴンズファンってのが泣けるじゃないの(しかしなぜタイガースとかカープとかじゃなくてドラゴンズ・・・ま、なごやんとしては非常にウレシイんだが)。もしかして監督は名古屋は今池のドラファンの聖地ピカイチとか見に行ったのだろうか。ワタクシなんてもうこのBossが出てきてDragonsの文字が画面に出る度にニヤニヤしちゃいましてね。
他にも色々とニヤリとしちゃうディテールがてんこ盛りでこれはやっぱり日本のカルチャーを知ってる人が観ないと半分くらいは分かんないだろうな〜なんて思いながら観ておりました。
Seanも細かいところまでは分かんないものの、ドラゴンズを始めそういうビジュアル的な部分は分かるので(ワタクシの父がドラファン)かなり楽しかったみたいです。映画を観終わってシネマから外に出たら早速「ママ〜ボクね、犬ヶ島の日本語のDVDが絶対欲しいの」だそうで、これでクリスマスのプレゼントが決まったな、というオチで。

予告編だってスタイリッシュ♪

サウンドトラックは既に発売中

あの黒澤の七人の侍のテーマも入っておりますね、きっと。

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