謙遜を知らぬ母

謙遜を知らぬ母

ワタクシは謙遜を知る母ざんすよ(笑)。
さて、今回は恒例の(ユルめの)怒りネタゆえちと長いので興味ない方はサクッと飛ばしてランキングのボタンだけポチッとお願いいたしますね💖。
ワタクシちっとも売れぬジュエリーデザイナーの本業以外にあれやこれやと働いておりますが、そのうちの一つに日本語を教えるというのがありまして。
最初はご近所の語学教室Spokenからディレクターさんの息子に日本語を教えてくれないかという話があったのがきっかけで、そこで数名(&グループ)の大人をメインに超初心者を教えておりました。
まあ、ひらがなも書けない読めない話せない人たちが多いので授業は遅々として進まなかったりするんですが、のんびりと教えるので本格的にカリキュラム組んで試験合格目指して!というのとは違ってワタクシも楽しんで教えております。
で、このSpokenがご近所から引っ越ししてちょっとだけ離れたところに移ったんですが、しばらく日本語のレッスンもなく足が遠のいていたところ、この夏休みに10歳の男の子が日本語を習いたいのでトライアルレッスンをして欲しいというリクエストが来ましてね。
ふ〜ん、10歳ね〜大丈夫かな〜と思いつつとりあえず1時間で4回ほどレッスンしたところどうやら気に入ったらしく新学期からよろしくお願いしますと来た。
9月はワタクシが何かと忙しかったので10月からスタートした彼のレッスン。実はトライアルの時気づいていたんだけど、授業中ワタクシが板書(これは死語じゃないのだろうか)したのを全く書き留めなくてただ見てるだけで、プリントを渡してもそこに書き込むわけでなく、まあトライアルだしやめるかもしれないしな、とそのままにしておいたものの、それじゃあちょっとマズかろうと本レッスン開始前に彼のお母さんに筆記用具を持たせてくれとメールで知らせておいたわけです。
何しろ夏のトライアルの時は机の上には何も出さずプリントを前にして座ってるだけだったんで。
で、10月に入って最初の授業は夏の間にひらがなを練習して9月中に自分でも多少練習できるように彼のお母さんにひらがなの練習帳を送っておいたので、まあ多少はできるだろうと書かせてみたら、ま〜見事にな〜んにも書けませんでね。50音中書けたのは「ん」だけ。しかも最初は場所間違えて書いてたっていうおまけ付き。このひらがなを書き出すのにレッスンの半分以上、つまり30分以上たっぷりとかかりまして、ワタクシも少々呆れちまった次第です。それでも多少会話表現もやらんとマズいと自己紹介(これは既に夏のトライアルで経験済み)をやらせてみたものの、やっぱり忘れててまた最初からやり直し。仕方ないので宿題で自己紹介文を書いていらっしゃいと出してみた。
そして昨日の2回目のレッスン。この10歳男子のMくん、フランス人なのでLycé Françaisに通っておりますが、先週のお母さんの話だと新学期早々宿題が山のように出ていっぱいいっぱいでそれ以上に何かをやるのは大変だということで、日本語に割く時間がなかなか出来ないから、大目に見て欲しい的なことでしたが。まあね、レッスン代払うのはアナタなんで結果がどうであれそれでよけりゃどうぞって感じなんだが、せっかくレッスン来てるのに何も得るところなく進みもせずっていうのはどうなんですかね。時間がないんだったら無理して出来ないものをやらせるのももったいないと言うか、ワタクシだってお金はもらうものの大切な時間をこの子のために割いて来ているわけでヤル気がなければ教えてもしょうがないと言うか。
で、昨日は先週のひらがながどうにもこうにも状態だったんで、ひらがな書かせてまた30分以上ムダにするのもどうかというんで、宿題にしておいた自己紹介を発表してみてくれと言うと、先週ノートに書いたのを読んで終了。コラ、宿題やってないじゃないのキミ。
その間もワタクシ必要なところは板書したりしてたんですが、なかなか書き取るような素振りを見せないので「Mくん、筆記用具は持ってきてないの?」と聞けばおっといけない的にリュックからゴソゴソと取り出して書き始める始末。更にぼ〜っと見てるので「書かなくていいの?」と言わなければ書かないと。夏休みに家族構成の言い方(要はお母さん、お父さん、お兄さんっていうやつね)を教えてプリントも渡したんだけど、すっかり忘れてて名前をひねり出すのにまたしても時間がかかるという始末でして。
いや〜、こりゃ進みませんわ。
う〜んう〜んと考えてる時間のほうが長いような1時間を終えて、じゃあまた来週と帰ろうとしたところへお母さんお迎えに登場。早速Mくんはどうですかと聞かれたので正直なところをオブラートにくるんでお話いたしました。まあかいつまんで言えば夏休みにトライアルでやったことをすっかり忘れちゃってる、彼がノートに取ってなかったのは残念でしたねと言ったところで、このお母さん顔色が豹変。「申し訳ないんですが、うちの子は優秀な生徒なんですよ。学校でもいつもBなんちゃら(Bで成績優秀なんすか?まあフランス語圏だとBはBienのBなんで学校により成績の付け方は違うとは思うがそれでも最上級はTrès BienのTB)だし、ちゃんと熱心に勉強しているんです!」ってなことをが〜っとまくしたて始めた。「そもそもノートしないってアナタ、ノートしろってこの子に言いましたか?(ここでワタクシいいえ特に、と答え)ほら、そんなこと言われなければノートなんてしませんよ。まだ10歳なんですから。」って何ですか、彼が忘れちゃてるのはノートしろって言わなかったワタクシのせいだとでも言いたげな(いや言ってる)口ぶりね?そこでワタクシもいや普通勉強する姿勢として先生が板書したら必要だと思えば自発的にノートするもんだろうがと言いたいところを、このお母さんの口ぶりからああ言えばこう言うタイプだととっさに判断してぐっとこらえてハイハイそうですかと聞いてやっていたワタクシ。まあその後も延々と息子の優秀ぶりと勉強が大変だと話しまくって帰って行きましたわ。
ワタクシ、このお母さんの話を聞いて、こっちの小学校って先生が板書しても特に言わなきゃノートしないんだということを知ってちょっとビックリいたしました。だって10歳と言えば小学5年生でしょ?高学年にもなって先生から言われないとノートも取れないってどうよ。で、少々ムカつきながら家に戻ってSeanに「ねえねえ、学校で先生にノートしなさいって言われないとみんなノートしないの?」と聞いてみると「うん、そうだよ」って。なんですと!?どうやらSeanの話だと少なくとも5年生まではそんな感じだったそうだ。でも6年生になったらもうみんな言われなくても自発的にノート取ってるそうな。まあそりゃそれが普通でしょうよ・・・。
更に「じゃあ補習校はどうなの?」と聞けばそんなことはなく低学年から普通にノートは取っていたとの話。まあ、授業の進め方が日本とは違うんでなんとも言えないけど、プリントを多用しているのは確かなので、ノートではなくてプリントに書くということはずっとしているとは思いますが。
ここでふと自分の子供の時のことを思い起こしてみれば、いや〜小学1年生から各教科にノートを用意して先生が黒板に書くことを一生懸命写してたと思うんですよね。大体、日本は塾があるんで、塾では先生の書くこと言うこと一言一句漏らさないように必死でノート取ってたように思うんだけど。そうじゃないと付いてけないでしょうよ。
ワタクシ、この子の授業中の様子を見るにつけ、一度お母さんに授業参観してもらったほうが良いんじゃないかと思ったりしております。あんだけ息子が優秀だと豪語してる彼女が我が息子がう〜んとかえ〜とか言いながら超簡単な「僕の名前は〇〇です」を応用した「僕の家族は4人です」っていう一文が全く作れず10分位あ〜う〜で過ぎていくっていうのを見せてやりたい気分ざますよ。
やっぱりアレですね、日本人の美学でもある謙虚であれっていうのは大切だよな〜とこういう時つくづく感じちゃいますね。いくら日本語習いたいって言っても、こういう日本人の精神は決して学べないんだろうな〜と。

この本、補習校の図書館で見つけて借りてみたらあるあるでウケた

海外編も含めて全4巻(人気なのね)

先生も大変だ・・・。

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