Saint Octaveのフロマージュ

Saint Octaveのフロマージュ

いよいよNoëlまで直線コースに入った感のブリュッセル。
今年のNoëlはPaulの兄弟姉妹が各々の義理の家族や子どもたちの配偶者(または生来の配偶者)の家族とディナーをするということでPaulにとって義理の家族、つまりワタクシの実家がベルギーにない我が家はクリスマスを3人だけで過ごすという前代未聞の状況になるところだったのである。「だった」と過去形なのは「せっかくのNoëlなのにアンタの両親を二人だけにさせるのは一体」とワタクシが物申したせいでして。だって、ねえ、敬虔なクリスチャンにとってはクリスマスは家族で過ごすものと相場が決まってるじゃありませんの。しかも子供が5人もいてたった一人も一緒に過ごしてやれないなんてそれはちょっとどうよ、と非カトリックのワタクシに言われてそりゃ確かにマズいよなと思ったのか、Paulは両親と彼らの家で夕方ビュッシュとサンドイッチで済ますか、ウチで通常のランチ・ディナー(と書くとちょっと変なんですがランチというよりはディナー、でもお昼に開始なのでランチ、みたいな)をするか、ということでしばらくゴニョゴニョやっていたみたいなんですが、要はPaulママが食事の支度をする気力がないというんで、結局我が家でPaul両親を迎えて細々とパーティーをすることに決定した次第。
しかし、ワタクシがベジだけにいつもの七面鳥のローストやら仔牛のローストやらのミータリアン系のごちそうは作れませんので、じゃあそれなりになるものはと考えた挙げ句、Paul曰くまだ彼の両親が恐らく食べたことがないというMont d’Orにしようじゃないかと。うん、Mont d’Orならオーブンに入れておくだけでローストみたいに簡単だし、あとはアペリティフとアントレをなんとかすればデザートはPatisserie Sasakiのビュッシュで決まりだな!ということでMont d’Orとシャルキュトリーを手配することに。
さて、我が家はそれほどフロマージュを頻繁に食べる方じゃないんで馴染みのフロマジュリーは以前住んでたアパートのすぐ前にあったFromageonくらいしかない。じゃあどこか良いところはないだろうかと「ブリュッセルのベストフロマジュリー」でググってみたら我が家からそこそこ近いところに3軒ほど候補が上がりまして、さらなる検索を進めた結果Sablon近くのアンティーク街で有名なrue HauteにあるフロマジュリーでBioのmarché(Tanneurs)に行く途中で見ていつも気になってたSaint Octaveがしっかりベストフロマジュリーに入っておりまして。その2号店がSaint-Gilleにできたのをワタクシしっかり見つけてたんで、Seanのピアノのレッスンに行く途中で丁度いいわとお買い物に行って参りました。
夕暮れ時にオレンジ色に輝く店内を覗き込む我が家の男子2名


断続的にどんどん人が入っておりました。人気だね〜。
ウォッシュ系から青カビ系、クリーミー系などなど網羅しておりますね


ワタクシトリュフが入ってるやつとか気になっちゃいましたわ。
お店は角地で反対側のウィンドウにもみっちりと並んどります


どど〜んとキューブ型のジュレがあったりして。フロマージュと一緒にいただくと美味しそう。
Contéが大好物なSeanはこのでっかいContéにロックオン


30ヶ月もののConté。さぞ美味しかろう・・・。
一応検索したお店全部にMont d’Orがあるかどうかは確認済みで、その中でも一番お手頃だったのがここだったんですが、スイス産とフランス産と両方揃えてて選べるのがウレシイ。うちは庶民派なんでお安い方のフランス産で。
そしてミータリアン用にシャルキュトリーを。
通りに面した熟成室(?)にはハムやらソーセージが鈴なりにぶら下がっております


これは壮観だね〜。
ハムをスライスしてもらうのだ


そりゃもうペランペランに芸術的なまでに薄くスライスしてくれるんです(ケチってるのか?)。
このマシーンがあればすき焼きやしゃぶしゃぶ用のお肉も簡単にスライスできそうですね。
お店のスタッフは結構寡黙なんですが的確なアドヴァイスをしてくれるんで欲しい物をゲットできること間違いなしざんすよ。ただ、結構一人に付きじっくり接客するので気づけばワタクシ達の後ろにはちょっと列ができておりました(接客するスタッフはとりあえず二人)。
これからも何かおもてなしする機会があれば他の2つのフロマジュリーも試してみたいと思っております。

Saint Octave
54, chaussée d’Alsemberg 1060 Bruxelles
tel: 02 268 57 13

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