久々にファッション業界人的な一日

2023/10/11Bruxelles.Comments: 0

Parisへ行ったそもそもの目的はYさんが久しぶりにFashion Weekの展示会を観てみたいというのでアテンドするということだったのでありました。
ふたりともか〜な〜り久々のパリコレで一体どんだけ様変わりしたのか分からないけどとりあえず見てみようといざ出陣。

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ワタクシがまだ現役でコーディネーターをしてた頃は展示会もあちこちでやってて2〜3日かけて見て回るといったかんじだったんですが、今はもう展示会と呼べるものはせいぜい3つくらいしかなく、その中でも昔からあるのはPremière ClasseとTranoïしかなくなってしまいまして。しかもオーガナイザーが変わっちゃったりしてTranoïなんかは昔3箇所位をシャトルバスで回るぐらいの規模の大きさだったのが今やBourse de Commerseだけに。いや〜どうなってるんだ、これは。
そんな中ワタクシたちの宿泊場所の13区からバスに乗ってまずはチュイルリー公園にあるPremière Classeから行ってみよう。
ここはむか〜しからのチュイルリー公園にテントを張っての開催は変わらず

初日なんだけどそんなに混み合っていない様子。
以前だと人が多いせいで中がすんごく暑くなっちゃったもんなんだけど、そんな心配は全くナシ

ま、こんな感じ。
以前はPremière Classeといえばアクセサリー関係がメインだったんだけど、今では服もあちこちにブースがあって、ごくフツーの展示会といった趣ざんすね。春夏なんでスカーフとかかごバッグ的なものがかなり多かったかな〜。実際ワタクシもいつか自分のコレクションを出してみたいな〜と考えてたんで、ジュエリーはどんなのが出てるんだろうと結構真剣にリサーチしておりました。
とりあえず端から端までくまなく見た後はお昼を挟んでお次はTranoïへ

相変わらず天井が高くて素敵ではあるのね。
しかし、ここも規模が縮小されちゃって、なんだか出店者の雰囲気も以前のカッティングエッジな雰囲気からクチュール系っぽい感じとかヤバいモード系だったりになっちゃってて、日本から出店されていたYさんのお知り合いの方の話だとオーガナイザーが変わったとのこと。いや〜知りませんでした。昔のTranoïはオーガナイザーがL’Eclaireurのオーナー一族だったんで出店者もL’Eclaireurに置いてあるブランドみたいなのが多かったんですがね・・・。
なんというか、Yさんもワタクシもちょっと拍子抜けというかガッカリというか、複雑な気持ちで展示会を後にしたのであった。
気を取り直して今度はちょっと百貨店めぐりを、ということでOpéra方面へGoGo。
どうやら今Parisは第何次かわかんないけどまたまたヴィンテージブームが来てるらしく、昨今のリサイクルやサステイナビリティがもてはやされているのも相まってPrintempsやらGaleries Lafayetteにヴィンテージに特化したコーナーができたという話。
そんなわけでまず向かったのはPrintempsにあるLe 7ème ciel

Le 7ème cielだけに7階にあるのだ。
まあそもそもこのLe 7ème cielというのはフランス語で至福の境地みたいなことを意味するんですが、ヴィンテージに特化した品揃えで1300㎡の全フロア使って見せるという気合の入りよう。いやスゴいざんすね。っていうかスゴいのはお値段のほうざんすよ。
例えばコレ

HermèsのKelly。
今回ワタクシは自前のヴィンテージのKellyを持って行ったんですが（Paulがそんなの持っていったら危険だとさんざ心配しておりましたが）この写真のケリーは大体ワタクシのと同じサイズで似たような状態。で、これがなんと10500ユーロざんすよ、奥さん。実際ワタクシのKellyなんか、買った当時はまだベルギー・フランだったんだけど、たしか日本円で5万円くらいだったような記憶が。それが今じゃ160万円ってどうなの。ワタクシ、自慢じゃないんですけどもBirkinも持っておりまして、これに至ってはもう怖くて外に持って出られないくらいの値段に高騰してて、もう我が家を留守にするときはこういうお宝を心配しないといけないような感じになっちゃってるんざます。このフロアにもBirkinもKellyもたくさんあったんだけど、どれも1万ユーロ超えでガラスケースに鎮座しててまるで美術品のような扱いになっておりました。いや〜スゴいね。
散々ウインドウショッピングをしまくってお次はGalleries Lafayetteへと移動

やっぱりここのクーポールは素晴らしいざんすね・・・。
そしてこのGalleries Lafayetteにもヴィンテージのコーナーができたんだそうな

なんかやけにカジュアルなのね。
Printempsほど気合が入ってないみたいで、高級なのはこの写真の一角だけで、残りのコーナーは全体的にフリップ（いわゆる古着）という感じ。まあでもここでも高級ヴィンテージバッグはかなり高額なプライスが付いておりましたが。
ま、そんなわけでワタクシは自分のセルフヴィンテージがどんだけの価値があるかを再確認したというわけだったのでありました。いや〜こういうものは大事にとっておくに限りますわ。将来ワタクシが死んだらSeanのものになるんでしょうが、良い投資をしてもらいたいもんだと思っております。