Frit Flagey
Flageyつながりでplaceにある有名なフリットの屋台Frit Flageyを。
ここは移動ではなく常設屋台。ブリュッセルにはこうした常設屋台が街のそこかしこにあるんですが、こういうのをベルギー・フランス語でfritkot – フリットコットと言います。kotというのはこれまたベルギー・フランス語で学生の下宿部屋(しかもかなり小さい)のことで、転じて小さい小屋とか、小さい(きっと相当小さいタイプ)キッチンみたいなのを指すそうな。要するに小さい場所だってことですね。
ところで、日本のベルギー旅行のガイドブックに(もしかしたらベルギーだけじゃなくフランスも)いわゆるフレンチフライが紹介されているのを見ると必ず“フリッツ”となっているんですが、あれはフランス語ではフリットは普通集合体なので複数形で表示されるため巷では大体fritesとなっていて、きっとそれを英語風にフリッツと発音したものをそのまま表記してるんでしょうね。でも正しくはフランス語では複数形のsは発音しないのでフリッツは間違い(フラマン語でもフリットなのでどこでどう間違ったのか・・・)。正しい発音はフリット。ま、でもベルギー観光局の日本語版でさえフリッツになってるので今更正すわけにも行かなくなってるのかも、ですが。
では、肝心のフリット。(正しくね・笑)
どこだどこだと探してみれば、あった、ありました。行列しております
確かにkot・・・小さい屋台です。
しかし、この列がなかなか進まないの。途中でgive upして列を離れる人もあったりして。フリットってfast foodじゃなかったっけ。
屋台には手書きと思われるヘタウマのイラストが描いてあったり(妙に和む感じ)
ずらりと並ぶソースのリストに心躍る(左側)。
出来上がるとこうやってコーンをカウンターにぶすっと刺してくれます。
このお兄さんはアシスタントでかいがいしくマスターの周りで動いてました。お店はマスターとこのアシスタントの彼の二人で営業してる様子。
ごっつい兄さんたちもフリット大をその場でパクリ
大きいなぁ・・・でもおいしそうだ。
さて、これがマスター。手つきも鮮やかにフリットを揚げてます。
マスター、黙々と仕事中・・・。
こうやって既に揚げたもの(上の棚部分にある)を一回分ずつ取り分けて2度揚げをするわけですね。それでかりっとした食感になるという。
ここで気付いたことが。なぜ行列の進み具合が遅いのか。それは、このマスターの流儀によってということが判明。このマスター、お客さんに注文を聞くときに自分なりの順を追って質問をして行く。そして要領のいいお客さんが時間短縮のためいっぺんにオーダーを伝えようとすると、「まずは塩アリか塩ナシかからにしてくれ」。なので、まずサイズ、そして個数、お持ち帰りかその場で食べるか、塩アリかナシか、そしてソースは何か、と彼の質問に応じてひと~つずつお答えしていくという決まりなんですね。そうか、だからゆっくりなわけだ。でも彼の作業を見てると、とっても丁寧に揚げていて、揚がり過ぎのがあると一つずつ除けたりしている。さらにアシスタントのお兄ちゃんが除ける仕上げもしてる。こうやってせっせと作ってるのを見るとおお、職人やのう、と感慨深い。
そんなこんなで行列で30分くらいは待っただろうか、やっと順番が来て、勿論彼の流儀通りに注文をして、さらに待つこと5-6分、いや、もう少し待ったかな?やっとフリットをゲットしたのでありました。待ってる間めっちゃ寒かったっす。
そしてこれがそのフリット。
私たちは大を2つオーダーしました。結構な量で私たちにはこれで十分。でも私たちの前にモデルみたいな女の子が颯爽とお買い上げしてこちらを振り向いたら、両手にフリット大のでっかいコーンとハンバーガーみたいなのをガッツリ手にしていてちょっとたまげましたが。
これでフリット大は一つ2.30ユーロ。この盛りだったらこの値段は安い! ちなみにフリット小だと一つ2.00ユーロ。だったら大にするよね〜。
実はフリットの下には紙のバスケットが2つあるんですが見えないくらいの盛りの良さ。まずバスケットに盛ってそれを包む紙の上に乗せた後、さらにその上からフリットをざらざらっと上乗せしてるのでこうなるんですね。私たちが選んだソースはお約束のソース・サムライ、Seanリクエストのカレーケチャップ、そしてもひとつアイオリソース。
さすが噂通り美味しかったです。外はカリッと中はふわっと。サイズは王道の1cm角に5−8cmの長さ。まさにベルギーの正統派のフリット。しかし、やはりブリュッセル一と言われるFritterie Bourdonには負ける。特に親父が揚げたのはピカイチなので勝ち目なし。でも、ここんちは交通の便が非常に良い立地で便利なのが◎。さくっとフリットにオススメです。
Frit Flagey
place Eugène Flagey 1050 Bruxelles
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