Train World – ブリュッセル版鉄道博物館(後編)

Train World – ブリュッセル版鉄道博物館(後編)

行って来ましたTrain Worldの後編。
前半のレトロな(&地味めな)展示から一転してここからはアノ日本の鉄道博物館に引けを取らぬめくるめく鉄ワールドが炸裂するのでありました。勿論鉄ちゃんSeanは目が泳ぎ、どこから手を付けてよいやらもはやカオス状態に。ま、分かるよ、日本でもそうだったもんね。
ここんちと日本の鉄道博物館(東京のと名古屋のリニア鉄道博物館)との決定的な違いは雰囲気ではないかと。
Train World

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照明落として大人の雰囲気・・・。
自然光が入る展示は外が見えるようになってる一番最後のパートだけでしたね〜。これって何か意味があるんだろうか。こっちの展示ってどんなのにしても照明は落とし気味ですね(流石にBD博物館は明るいけど)。
さて、こちらは名古屋のリニア鉄道博物館

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自然光、と言うより照明が明るめ。
ちなみにこの時2011年、Seanは3歳。いや〜この時のはしゃぎようは凄かった。キミ、まだ可愛らしかったんだね(懐かしいわ・・・)。
さて、Train World。
ここでは鉄道の歴史に沿って数々の機関車、電車が展示されておりまして、大体の車両に入ることができるようになってます(中にはNGなのもアリ)。
こんな風に機関室に入ったり

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ハンドルなんかも触り放題(動かないようになってますが)。
こちらの機関室では汽笛なんかも引っ張れます

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引っ張るとピィ〜〜〜と鳴ったりしていたような。
機関室では男の子が鈴なりになって触りまくってました。やっぱりどこの国の男の子もこういうの好きだね〜。
教育的にもなかなか良く考えてあって、例えばこのコーナー

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この暗〜い雰囲気、大人だね〜。ワタクシ的には非常に好みですが。
このコーナーでは過去と現在の鉄道の仕組みを体験学習できるようになっております。こういうのは日本のでもありましたね。でもずっと明るいところで学ぶ感じですが(笑)。
Seanが何度もハマってやってたのはこちら

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これは昔と今の線路の滑りを比べるというもので、材質によってどれだけ電車や機関車が早く進めるかを身をもって体験するという実演コーナー。なるほどね、確かに早く走れるようになったのは電車本体の技術革新だけじゃなくて線路の方の進化も大いに影響していたというね。ふむふむそこには気が付かなかった。お勉強になりますな。
次のコーナーは時間をテーマにした部屋

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なんだかミヒャエル・エンデのモモを彷彿させますね・・・。
正面のでっかい時計はホログラムで刻々と変化するので見ていて飽きないのです。そして両側には昔駅で使用していたと思われる様々な時計が並んでおります。
さて、お次は恐らくこの博物館の一番の目玉と思われるこの機関車が登場

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Type12 Atlantic。

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この流線型、蒸気機関車だとは思えないナイスバディ。アールデコ的な雰囲気が素敵。鉄道マニアの中ではLa Douze(12)と呼ばれているそうな。1939年から走り始めて1962年まで現役だったそう。最高速度は時速120キロでテスト走行では160キロまで出たらしい。これを見てワタクシ、何かに似てるな〜と思ってたら、あのきかんしゃトーマスに出てくるスノッブな高速蒸気機関車のスペンサーに似てるの

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実はこのスペンサーはLNERクラスA4蒸気機関車というこのType12と同じ頃に作られたイギリスの機関車がモデルだそうで、こちらの方は最高速度時速200キロ以上を記録したそうな。蒸気機関車でも高速で走れるんだね。知りませんでした。
ちなみにこのType12、何年か前にベルギーのBD作家François Schitenがコミックにして、それがパソコンにかざすかなんかすると絵が動く仕掛けだというので(恐らく初版限定だったかと)かなり話題になりましたね。
それがこちらのBD。

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これがなかなか素敵なのでSeanにプレゼントしたいと思ったんですが、内容がね、ええ、そりゃもうアダルトでして(女性がレイプされてるような場面があったりね・汗)、思い起こせばこれが出た頃にSeanが鉄ちゃんだと知ってるお友達のママが誕生日のプレゼントにこれを!と買おうとしてくれたところ、中身のアダルトさに諦めたというね。今回ワタクシ初めて実物を見てみたんですが確かにこれは二の足を踏むよな〜と納得した次第です。これはもっと大人になってから自分で買って読んでおくれね、Sean。
Type12をすっかり堪能した後はちょっとトーンダウンして昔の駅長さんの家を覗いたり

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昔の新聞に薄いモニターが嵌めこんであってその当時のニュースを流してる。これが超可愛かった。
そして一番最後の外が見える明るめのスペースには王室御料車(お召し列車)が歴代の王様ごとにズラリ

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ベルギー王室のエンブレムが燦然と。
ベルギーの王室のカラーってイギリスと同じモスグリーンと紫なのかしら。

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絵なんか掛かっちゃってるし。
ここにはどっちかって言うと大人が興味津々という面持ちでじっくり見てましたね。子供はサクッとスルー(笑)。
ここから上階へ上がれるようになっており、ちょっとしたパノラマを楽しむことが出来ます

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映像のパネルがあちこちに使ってあってなかなかモダンなディスプレイ。
上階の回廊を進んでいく途中所々に窓が設けてあって下の様子を見ることができるようになってます。そしてやはり鉄道博物館と言えばジオラマ。ジオラマといえばミニチュアの鉄道、ってわけでやっぱりここにもありました。でもここんちのは凝り過ぎっていうかジオラマに山が多くて(ベルギーには山はないのにね)肝心の電車が目の前からいなくなる時間が長すぎて行方知れずになってコラ、一体どこから出てくるんだ?とウロウロと探してしまうという難点が。でもって走ってる電車の数が妙に少ないの。ジオラマ慣れしてるSeanには少々物足りなかったかも。
そして展示最後にわさわさと人だかりができてるじゃないかと思ったら、それはシュミレーションでした。ま、どこでもこういうのは人気だもんね。Seanがどうしてもやりたいというので、早く帰りたくてしょうがないPaulをなだめすかして待つこと30分近く、やっとSean先生操縦席に

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かなり真剣。
この博物館のある場所がフラマン系が多い地区だったりするのかSeanの前にやっていた子どもたち全員が次から次へとフラマン語で操縦していてこのシュミレーターはフラマン語オンリーなのかと若干不安になったので恐る恐る聞いてみたら(もう一台あったんだけどそっちも子供てんこ盛りで今更行列変える気にならず)選べますよ〜とのこと。ナンダ、そうなの。さすがベルギーだけあって二ヶ国語必須だよね(ちなみに英語はなかったような)。シュミレーションの内容はアナウンス通りに操縦できるかというテストですね。お馴染みのホームにちゃんと止めることができるかっていうのもしっかりあります。現在から未来の駅に向かって走るという想定でなかなか考えてありました。
展示はこれにて終了。いや〜充実してました。こんなことなら去年のうちにとっとと来ておけば良かったな〜と後悔したりして。Seanは大満足していたみたいです。鉄ちゃんだもの、そりゃそうだよね。ここは大人も子供もばっちり楽しめて時間が経つのも忘れて過ごすことが出来ますね〜。下手なテーマパークへ行くよりずっと良いんじゃないかと。グッとオススメです♪

François SchuitenのLa Douce (12)はAtlantic 12という名前で販売されております。


鉄じゃなくても一見の価値ありです。

Musée Train World
5,Place Princesse Elisabeth 1030 Bruxelles
tel: 02 224 74 98

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