アールデコのお屋敷- Villa Cavrois

アールデコのお屋敷- Villa Cavrois

どうやら今年の日本の桜の開花は例年より遅れているらしいざんすね。
今日やっと東京の桜の開花宣言があったみたいですが、実はワタクシ4月10日に日本へ里帰りするんですが、これはもしかしたら桜の散り始めの頃ぐらいなら拝めるんじゃないだろうかという希望が出て参りました。去年は同じ時期に里帰りしたものの羽田から直接札幌のMちゃんのところに行ったんで実家に到着する頃にはとっくの昔に葉桜になってて、札幌でほんの少しだけ咲き始めた桜を見ることができた程度だったワタクシ。もしこれで桜を見ることができたら、これは父が亡くなった年以来なんで3年ぶりということになりますが、さ〜どうなるか。

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さて、この1月にRoubaixの美術館La Piscineを観に行って、Roubaixってカルチャーの分野もなかなか良いじゃないのと発見したワタクシ。

まずRoubaixといえば自転車レースのParis-Roubaixで有名で(特に石畳を走る過酷なレースなんで有名)自転車関係以外は特に気にしてなかったんだけど、Rpoubaix侮れぬ。
そんなRoubaixにはまだまだ見どころがあるんざんす。実は、このLa Piscineの場所を確認するときに割と近くにVilla Cavroisというアールデコの建築があるというのを見つけまして、おっとこれはいつか行ってみなければなるまいと思っておりましたが、3月半ばのとある日曜日、家に残って勉強するというSeanを置いてPaulと二人で行ってきました。

Roubaixから近いんだけど、この建築があるのはRoubaixじゃなくてCroixというRoubaixからは車で30〜40分くらいに位置する隣町。ワタクシたちは車で出かけたんだけど、Paulによるとここの住所をカーナビに入力しようと思ったらCroisxではどうやってもナビがk住所を見つけてくれず、仕方ないから通りの名前だけ入れて出発したものの、案の定ワケの分かんない住宅地に紛れ込んじゃって、オイオイここはいくらなんでも違うだろうどうしたと聞けば住所が入らなかったことをPaulが告白。アンタ何やってんのってことでワタクシのGoogleMapでナビしてやっとたどり着きました。やれやれ(家の車のカーナビが古すぎるっていう問題が)。
このヴィラはRoubaixのテキスタイル産業で財を成したPaul Cavroisがフランス人の建築家Robert Mallet-Stevensに依頼して1932年に完成したアールデコ建築で、1990年にフランスの歴史的建造物に指定されたモダニズムの傑作でございますよ。
お屋敷だけあってフツーに住宅地に建っておりました


ロゴがアールデコっぽいフォント。
ここはチケットとショップが門の近くにあって恐らく守衛さんの家だったところなんじゃないかと(それでも十分大きな家だけど)。お屋敷は車寄せを通って正面玄関から


まるでホテルのような堂々たる入口ざんす。
まずは地上階から観ていきます。ちょうどワタクシたちのすぐ前に団体のガイド付きツアーがいて順路の最初のキッチンに移動し始めたのでそれを避けるべくワタクシたちは反対側の翼から見学開始


まずはプレイルームと思われる最初の部屋。
壁の絵というかオブジェというか、ゲームをテーマにしたコラージュが素敵。
続いてリビングは2つの部屋がぶち抜きになっていてやたら広いのだ


これはメインダイニングかな。
窓が大きくて庭が借景になって気持ち良い。部屋ごとに壁の色も変えてあってここは淡いピスタチオグリーン。ラグもカラーコーディネートされててシックな雰囲気にあっております。
続く部屋は応接室


グリーンに赤のアクセント。
ここはセラドングリーンの壁。ソファの色とマッチしていて素敵ざんすね。左の奥にはビューローのようなコーナーがあったり。
奥には


半円形に掘られたスペース。
これは暖炉を囲んで紳士連がシガーをふかしつつ談笑する場所かもしれぬ・・・。
キッチンは後回しにして今度は1階(日本式の2階)へ。
こちらはバスルーム


やたら広いの。
しかし、このバスルームはメインのじゃないのだ。これと同じようなデザインのバスルームが幾つもあって、そういえばハリウッドのセレブのお屋敷に部屋数より多いバスルームがあって、どうして部屋数と同じじゃないんだろうかと思ったもんですが、家族やゲストの数が多ければその分だけプライベートに使えるバスルームが必要になるっていうことなんでしょうね。庶民は部屋数は人数分あってもバスルームは共有なんてのが普通だったりするんだけど、さすがプライベートが重要なお金持ちは違いますわ。
この階は寝室とか書斎がメインざんすね


ちょっとメンフィスの家具をシンプルにしたみたいな。
ネイビーをメインにアクセントに赤と白でトリコロール。
ワタクシのお気に入りはこのお部屋


奥様のドレッシングルーム。
この化粧台が今でも普通に使えそうなシンプルでモダンなデザインで素晴らしいの。でもってアールデコの香りがプンプンするのがまた素敵。
そしてマスターベッドルーム


これがまたシックな感じ。
こちらは色を抑えてマホガニー系にエクリュの王道ざんす。
そしてこれが御主人様のバスルーム


どこのスパ?みたいな。
総大理石ざんすよ。もうバスタブはもちろん棚から壁からマーブル。
こんなものまで


多分体重計。
体重計が大理石の壁にはめ込み式ってスゴくないですか?ワタクシ一応どこに乗るのかしらと探したんだけど乗るところは見つからず。引き出し式になってるとか隠れてるのかも。
この階では部屋があるごとにバスルーム、みたいな感じで横にずらずら〜っと部屋が横並びになるというまるでホテルのような間取りになっておりました。
こちらはカラフルな小さめのお部屋


ブルーのツートーン。
お隣は


赤がアクセント。
多分これらは子供部屋だったのかも。子供部屋でも可愛らしくなりすぎずシンプルでクールなところがよござんすね。
上階をクリアしたんで今度は後回しにしていたキッチンへと階段を降りるのだ


ラジエーターもすべてクロームで隠されて。
このクロームの装飾がまさにアールデコざんすね。
ランプだって


お揃いのクロームでデコ。
ではキッチンへいざ


このぐ〜んとカーブしてる戸棚がでっかいの。
とにかく全部白で統一されてクリーンなイメージ。いいなあこういう統一感。
でっかいお屋敷にはお約束、の昇降機


これにディナーとか乗せて上の階でいただきたい人にサーブしたんでしょうね。
時計がすぐ上にあるのは時間厳守しないといけないからかしらね。
キッチンでのワタクシのお気に入りは蛇口


これは横並び。


トライアングル。
ちゃんとトリコロールに並んでるところがイイね〜。ノブにLILLE HERBEAU Franceって一つずつ書いてあります。製造元の名前かな?
キッチンにも一応食卓が


割と質素。
きっとこれは使用人が使ってたんでしょうね。でもちゃんと白で統一してあって、モノトーンのダミエの床にマッチしてます。
キッチンを見て邸内は終了。
さて、この邸宅の中でワタクシが一番好きだ〜!と思ったものは時計。この時計がま〜ほぼ全部の部屋にあるんだけど、統一されててカッコいいのだ


どれも同じ文字盤&サイズ。
文字もアールデコの文字なんだけど壁の色に合わせてベースの色を白と黒で分けてて、ちゃ〜んと計算されているのだ。ワタクシ、50sのハーマン・ミラーのウォールクロックが大好きなんですが、この時計にはやられましたわ。
さ、じゃ今度は外へ


お屋敷といえばプールはお約束。
結構な長さのプールなんだけど深さがイマイチ足りない。でもちゃんと飛び込み台的なものもあるし、もしかしてこれは危険防止のため後に埋められたとか?そのへんは不明・・・。
実は建物には地下もあってそこではフィルム上映してたり、修復の際に集めた部品やらタイルやらをカーヴの棚を使って展示していたり。
そしてこんなものもあったのだ


何だと思います?
これはランドリーみたいです。この左側にあるドアを引くと中に掛かってる洗濯物がズズズ〜っと出てくるという仕組みざんすね。う〜むさすがお金持ちだけあってなんでも自宅で完結しちゃおうというのがスゴいね。
お庭の方は割とスッキリとしております


池がまたデカいのよ。
遠目に見るお屋敷もまた均整が取れていて美しいざんす。やっぱりアールデコ建築って素敵・・・。
シーズンオフだけど見学者が結構いて賑わっておりました。何より若者の見学者もそこそこいて、もしかしたら建築とか学んでる学生なのかな〜なんて思ったり。Seanも一緒に来ればよかったのに、いや残念。
ミュージアムショップもなかなか充実してましたね。でも今回はワタクシは何もお買い物せず。まだまだRoubaixやLille方面には見るべき場所がたくさんあるのでブリュッセルから近いしまた行ってみたいと思っております。

Villa Cavrois
60 Av. du Président John Fitzgerald Kennedy, 59170 Croix, France
tel: +33 3 20 73 47 12

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