勢い余ってコンシェルジュリー見学

2023/08/31Bruxelles.Comments: 0

クリュニー美術館でユニコーンと貴婦人に囲まれて中世の余韻にどっぷりと浸ったワタクシ達。
まあSeanは浸ったかどうかは分かりかねるが（汗）とりあえずワタクシはタペストリーのお花を堪能いたしました。
外に出ればまだ4時にもなっていない。ここで終了するにはちと惜しい、せっかくなんだからMuseum Passのノルマの3つ目をここで消化しちゃおうじゃないのということで、渋る男子2名をせっついてワタクシが一度も観たことがないステンドグラスで有名なSaint-Chapelleを観に行こうとセーヌ川を渡ったのであった。

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Pont au Changeからは向こうにノートルダム寺院が

突貫工事中ざんすね。
遠目に見ても尖塔がないのを見るのは痛々しい。マクロンは来年のオリンピックに間に合わせたいらしいが、ミラクルが起きない限り難しいんじゃないかと思う・・・。いやできるんだろうか・・・。
橋を渡ってすぐのところにSaint Chapelleがあるんだけど、嫌なものが見えてきた。ええ、行列ざんすよ。この時間に行列は予想していなかったんでちょっと唖然としたワタクシ。それでもめげずに列の先頭まで行って「Museum Pass持ってるんですけど！」と訴えるも、交通整理してる若い姉ちゃんが「後ろ並んで！後ろ！」とそりゃもうぞんざいな対応をしやがりましてね。ムカついたんで「じゃあここから外に出るから通らせて」と言うと「後ろ行け」の一点張り。行列離脱するのには変わりないのに何融通聞かないこと言ってんだと激おこになりながら行列の後ろまで行って道に出るとすっかり意気消沈したSeanがもう帰るとカエルコールですわ。い〜や、ここで諦めちゃならぬ。Saint Chapelleがダメなら隣にコンシェルジュリーがあるじゃないか。で、ほんの数メートル歩いてコンシェルジュリーの入り口に行ってみれば列もへったくれもなくスルリと入場完了ざんすよ。

実はワタクシSaint Chapelleもそうなんですけどコンシェルジュリーも一度も足を踏み入れたことがなかったんざんす。まあこの2つは繋がってるんで見学するなら2つ一緒にというのが普通だと思いそうなところ、入場は別々というめんどくささ。
そんなわけで初コンシェルジュリー

入ってすぐのエントランスはとっても広々としていて気持ち良い。
ここに入るまでSeanはカエルコールでぶうぶう言ってたんだけどどうやら諦めて見学に専念すると決めた模様。
牢獄の番人だか囚人だかの部屋

どっちにしても狭いのだ。
入場はアッサリと行けた割には結構見学者が多いのね。
このコンシェルジェリーの一番の主役はやっぱりこの方

マリー・アントワネット。
彼女の独房やらチャペルやらそりゃもう大きくフィーチャーされておりました。
肖像画もあちこちに

これは囚えられてからのものであろうね。
牢獄に入れられても肖像画は描いてもらえるとはやっぱりご身分が違うということで。でもこの絵を見ると一見亡霊のようにも見えてやつれ方が激しい・・・。それでもMAのモノグラムが輝いてるのは御本人の印。
窓にはステンドグラス

モノグラムのMAが燦然と。
彼女の所持品も展示されております

足ちっちゃ！
まあとにかくマリー・アントワネットづくしでお好きな方には見応えありの展示ざんす。しかしこれだけマリー・アントワネットに関する展示があるのに夫君のルイ16世の展示はほんとにアッサリでちょっとお気の毒ざんすね・・・。
ちょっと一息で中庭へ

ここは女囚専用の中庭だそうな。
壁には著名な女囚（もちろんマリー・アントワネットを含む）のポートレイトが並んでおりました。こういう中庭で彼女たちは何を思って過ごしてたんでしょうね。皆さんギロチンの露と消えたのかしら、などと感慨深いワタクシだったのであった。
歴史のお勉強にはとても役立つ見学だったんじゃないかと思うんだけど、肝心のSeanはどうだったんだろうか。
外から見るコンシェルジュリー